日本大百科全書(ニッポニカ) 「マフィン」の意味・わかりやすい解説
マフィン
まふぃん
muffin
イギリスやアメリカの家庭でつくられる朝食用の小型パンで、膨張剤にベーキングパウダーが使われる。円形のマフィン型に入れて焼き、この名前がついた。イースト種を使わないで手軽につくれ、普通のパンと違った風味が好まれる。マフィンは甘味が薄いのでジャムやマーマレードを添えて供される。おやつ用、菓子用にするときは砂糖の量を増やし、レーズン、ピーナッツなどを加えたり、刻みクルミをふりかけたりしてもよい。入れる材料の名をとってブルーベリー・マフィン、ハネー・マフィン、コーンミール・マフィンなどがある。コーンミール・マフィンは30%ぐらいのとうもろこし粉を小麦粉に加えたもので、アメリカで好まれている。焼くときの注意点は、練りすぎないように手早く混ぜ、用意した天火にただちに入れて焼くこと。15分ぐらいでマフィンが焼き上がる。
[小林文子]