菓子パン(読み)カシパン

デジタル大辞泉 「菓子パン」の意味・読み・例文・類語

かし‐パン〔クワシ‐〕【菓子パン】

甘く味をつけたり、中にあんクリームジャムなどを入れたりして作ったパン日本独特のものも多い。

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精選版 日本国語大辞典 「菓子パン」の意味・読み・例文・類語

かし‐パンクヮシ‥【菓子パン】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( パンは[ポルトガル語] pão ) パンの一種パン種の中にジャム、クリーム、あんなどを包みこんで焼いた日本独特のもの。
    1. [初出の実例]「『マア来いヨ。甘(うま)いもんがあるぞ』『なんじゃア。また菓子(クヮシ)パンじゃらう』」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九)
  3. かしパンうに(菓子━海胆)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「菓子パン」の意味・わかりやすい解説

菓子パン
かしぱん

パン生地(きじ)に配合される糖、脂肪の合計配合率(リッチ度)が小麦粉に対して10%未満のものを食パン、10%以上のものを菓子パンと食糧庁が行政上の分類をしている。パンと菓子パンとはどこの国でも区別されていて、アメリカ系ではブレッドとスイート・ドウ・グッズ、ドイツ系ではブロートとゲベックに分けられる。ドイツ系パンのリッチ度の区分は、糖と脂肪のそれぞれ、あるいは糖、脂肪をあわせた量の10%を限界としており、日本のパンのリッチ度の分類もこれに倣っている。製法材料により、また形により種類も豊富である。

[阿久津正蔵]

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「菓子パン」の解説

かしパン【菓子パン】

甘い味のパン。特に、あん・ジャム・クリームなどを中に入れたパン。◇あんパンジャムパンクリームパンメロンパンなど、代表的な菓子パンは、いずれも日本で考案されたものとされる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菓子パンの言及

【パン】より

…ワイン酵母を利用したのである。前5世紀になるとパン屋という職業が生まれ,果実やはちみつを混ぜた菓子パンも作られるようになった。ギリシアのパンは形も豊富であり,動物や半月の形を模した〈形象パン〉も作られ,神々への供物とされた。…

※「菓子パン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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