75メガヘルツのVHF電波を用いて、航空路あるいは計器進入経路を飛行中の航空機に対し、特定地点の上空を通過したことを音声および視覚信号で知らせる無線施設。航空機がこれを受信すると計器盤上にマーカービーコン表示灯が点灯するとともに音の信号を発するようになっている。これらのマーカーは、通常航路上に設置された無線施設と組み合わせ、あるいはILSの一部として使用される。マーカービーコンは、ファンマーカー(FM)、低出力ファンマーカー(LFM)、Zマーカーの三つの等級に分けられる。ファンマーカーは計器進入区域内にILSと併置され、Zマーカーは航空路上の特定点を示すために設置される。日本では低出力ファンマーカーがILSのアウターマーカー、ミドルマーカー、インナーマーカーとして利用されている。Zマーカーは出力5ワットで、計器飛行中の航空機に航空路上の特定点を示すものである。ファンマーカーには出力が100ワットと5ワットの2種類あり、前者は航空路に設置され、後者は計器進入区域内にILSと併置されている。
[青木享起・仲村宸一郎]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…1952年ICAO(イカオ)で,ILSに関する国際基準が制定されて以来,世界的にもっとも広く使用されており,日本では,61年10月に羽田の東京国際空港に設置されたのを初めとし,現在では全国の主要空港に配置されている。
[装置の概要]
ILSはローカライザー,グライドパス,マーカービーコンの三つの装置から構成されている。(1)ローカライザーlocalizerは滑走路中心からの左右のずれを示すための装置である。…
… (1)には航空路設定の基準となるVORやNDBおよび距離測定用のDMEなどがある。また地点上空通過を知らせるマーカービーコンは,ILSとの組合せで用いられる。軍用としてはタカンがあるが,施設によっては,それらの機能を併せもつものもある。…
※「マーカービーコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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