ミスミソウ(読み)みすみそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミスミソウ」の意味・わかりやすい解説

ミスミソウ
みすみそう / 三角草
[学] Hepatica nobilis Schreb. var. japonica Nakai
Anemone hepatica L. var. japonica Ohwi

キンポウゲ科(APG分類:キンポウゲ科)の多年草。短い根茎があり多数の根を出し、葉は数枚で、冬も枯れずに残る。葉柄は長く約10センチメートル。葉身は約5センチメートル、質は厚く光沢があり、3裂して先端がとがり、このためミスミソウの名がある。同類で葉が円形スハマソウ(洲浜草)と区別される。2~3月、葉が出る前に径1~2センチメートルの花を開く。花は1花茎に1個つき、花柄は長く、花弁はないが、花弁化した萼片(がくへん)が6~9枚ある。花色は白色のほか桃赤紫のぼかしなどがある。

 一般にはスハマソウとともにユキワリソウ(雪割草)の名で売られているが、真正のユキワリソウはサクラソウ科の多年草のことであり、この呼び名は正しくない。

[鳥居恒夫 2020年3月18日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミスミソウ」の意味・わかりやすい解説

ミスミソウ(三角草)
ミスミソウ

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