ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミニャール」の意味・わかりやすい解説
ミニャール
Mignard, Pierre
[没]1695.5.30. パリ
フランスの画家。 1624年ブルージュの J.ブーシェ,27年パリの S.ブーエに師事。 30年からイタリアに滞在し,57年パリに戻って宮廷の肖像画家として活躍。 63年バル・ド・グラース聖堂の天井画で成功した。神話画や寓意画も描いたが,ロジェ・ド・ピエールたちとともに当時の古典主義者ル・ブランらと対立し,ルーベンス主義の色彩性を支持して 18世紀のロココ美術への道を開いた。 90年のル・ブランの死後,ロイヤル・アカデミー会長および王室付き首席画家となった。代表作『ド・マントノン侯爵の肖像』 (1691,ルーブル美術館) 。
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