日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミャスコフスキー」の意味・わかりやすい解説
ミャスコフスキー
みゃすこふすきー
Николай Яковлевич Мясковский/Nikolay Yakovlevich Myaskovskiy
(1881―1950)
ソ連の作曲家。軍人の教育を受けたのち、25歳でペテルブルグ音楽院に入学し、リャードフとリムスキー・コルサコフに師事。1921年から終生モスクワ音楽院で教鞭(きょうべん)をとり、カバレフスキーやハチャトゥリアンらを育てた。交響曲作家として国内で絶大な名声を得て27曲を残しているほか、協奏曲を含む管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲などがある。チャイコフスキーの伝統を受け継ぎ、民族的旋律を用いた叙情的で穏健な作風が特色になっている。
[益山典子]