ムート(読み)むーと(英語表記)Carl Muth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムート」の意味・わかりやすい解説

ムート
Mut

古代エジプトの女神アモン・レーの妻で,夫が天空主神になるとともに太陽神になった。そのためセクメトなどと混同される。たかの形のかぶりものを頭に載せる女,または双冠を載せる女,雌ライオンの頭をもつ姿として表現される。カルナック羊頭スフィンクス行列は,アメンホテプ3世がムート神殿に捧げたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムート」の意味・わかりやすい解説

ムート
むーと
Carl Muth
(1867―1944)

ドイツのカトリック雑誌編集者、文芸評論家。ペンネームはフエレムンドゥス。ウォルムス生まれ。20世紀の初めドイツにおいて宗教的ルネサンスが認められたが、彼はこの運動先達として1903年、月刊カトリック文化誌『ホーホラント』Hochland創刊ナチズムに対する抵抗の時代を挟んで1941年休刊するまでその主宰者であった。カトリック文化、とりわけカトリック文学の再興に貢献し、彼の及ぼした影響は大きい。

[八城圀衛 2017年12月12日]

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