メタクリル樹脂(読み)めたくりるじゅし(英語表記)methacrylate resin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メタクリル樹脂」の意味・わかりやすい解説

メタクリル樹脂
めたくりるじゅし
methacrylate resin

ポリメタクリル酸メチルのこと。アクリル樹脂一種であり、1934年ごろからドイツ工業生産され、日本は38年(昭和13)ごろから生産を開始し、第二次世界大戦中は航空機の風防ガラス用として使われた。この樹脂ポリスチレンとともにもっとも透明度が高く、ポリスチレンよりじょうぶなので板状有機ガラスとしての用途が広い。ただし表面が軟らかく傷がつきやすい欠点がある。

 また着色しても美しい色調を示すので標識看板のほか、一般照明カバー、光り天井シャンデリアなどへの利用が多い。日本での年間生産量は23.5万トン(2002)である。

垣内 弘]

『井手文雄著『実用ポリマーアロイ設計』(1996・工業調査会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メタクリル樹脂」の意味・わかりやすい解説

メタクリル樹脂
メタクリルじゅし

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