メチルエーテル(読み)めちるえーてるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メチルエーテル」の意味・わかりやすい解説

メチルエーテル(データノート)
めちるえーてるでーたのーと

メチルエーテル
ジメチルエーテル
CH3OCH3
分子式C2H6O
分子量46.1
融点-141.50℃
沸点-24.82℃
比重2.11(0℃,1気圧)

メチルエーテル
めちるえーてる
methyl ether

一般にはアルコールやフェノールヒドロキシ基水素原子メチル基で置換したエーテル類ROCH3(ここでRは脂肪族あるいは芳香族炭化水素基)のことをいう。狭義にはジメチルエーテルをさす。これはメタノールメチルアルコール)から触媒上でメタノール2分子から1分子の水を脱離させて製造する。常温無色のエーテル臭の気体冷却剤としても用いられることがあるが引火しやすい。エタノールエチルアルコール)に溶けやすく、また低温で塩化水素と付加体をつくる。

[徳丸克己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メチルエーテル」の意味・わかりやすい解説

メチルエーテル
methyl ether

ジメチルエーテル (CH3)2O の略称。沸点-24℃。冷却剤として用いられる無色,快香をもつ気体。メチルアルコールに硫酸を加えて熱すれば生じる。またメチルアルコールからホルムアルデヒドを製造するとき副生する。

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