モルデン沸石(読み)もるでんふっせき(その他表記)mordenite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モルデン沸石」の意味・わかりやすい解説

モルデン沸石
もるでんふっせき
mordenite

普通に産出する沸石の一つ。毛状ないし針状結晶あるいは陶器のような緻密(ちみつ)な塊をなす。安山岩デイサイト流紋岩などのケイ酸分に比較的富む火山岩の空隙(くうげき)を満たして、石英、束(そく)沸石、輝沸石、ダキアルディ沸石などを伴って産する。また、火山ガラスを多量に含む凝灰(ぎょうかい)質堆積(たいせき)岩が続成作用および熱水作用を受けた場合に、モルデン沸石が斜プチロル沸石、濁(だく)沸石、方沸石などと生成される。塩湖で沈殿している例があり、これは非常に低温でできていると考えられている。かつてプチロル沸石とよばれていたものは、モルデン沸石と同じものである。英名は原産地のカナダのノバ・スコシア州モルデンMordenにちなむ。

松原 聰]


モルデン沸石(データノート)
もるでんふっせきでーたのーと

モルデン沸石
 英名    mordenite
 化学式   (Na2,Ca,K2)4Al8Si40O96・28H2O
 少量成分  Mg,Fe
 結晶系   斜方
 硬度    4~5
 比重    2.1~2.2
 色     無,白,淡黄
 光沢    ガラス~絹糸
 条痕    白
 劈開    一方向に完全,一方向に明瞭
       (「劈開」の項目を参照

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