日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラウリルアルコール」の意味・わかりやすい解説
ラウリルアルコール
らうりるあるこーる
lauryl alcohol
炭素数12個の直鎖飽和一価アルコール。1-ドデカノールの慣用名。炭素12個の直鎖炭化水素の最末端の炭素上の水素原子1個をヒドロキシ基で置換した化合物。天然の脂肪は炭素数偶数個のカルボン酸のグリセリンエステルとして存在する。これをメタノール(メチルアルコール)中でけん化し、生成したメチルエステルを水素添加して、相当するアルコールを方式により製造する。重要な用途は界面活性剤の製造である。これを硫酸と処理して硫酸エステルとし、水酸化ナトリウムで処理して製造したラウリル硫酸ナトリウムC12H25OSO3Naを界面活性剤として用いる。
[徳丸克己]
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