ラウリルアルコール(読み)らうりるあるこーる(英語表記)lauryl alcohol

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラウリルアルコール」の意味・わかりやすい解説

ラウリルアルコール
らうりるあるこーる
lauryl alcohol

炭素数12個の直鎖飽和一価アルコール1-ドデカノール慣用名。炭素12個の直鎖炭化水素の最末端の炭素上の水素原子1個をヒドロキシ基で置換した化合物。天然の脂肪は炭素数偶数個のカルボン酸のグリセリンエステルとして存在する。これをメタノールメチルアルコール)中でけん化し、生成したメチルエステルを水素添加して、相当するアルコールを方式により製造する。重要な用途は界面活性剤の製造である。これを硫酸と処理して硫酸エステルとし、水酸化ナトリウムで処理して製造したラウリル硫酸ナトリウムC12H25OSO3Naを界面活性剤として用いる。

[徳丸克己]


ラウリルアルコール(データノート)
らうりるあるこーるでーたのーと

ラウリルアルコール
CH3(CH2)11OH
分子式C12H26O
分子量186.3
融点23.5℃
沸点153.5℃(25mmHg)
比重0.8309(測定温度24℃)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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