ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラシーン」の意味・わかりやすい解説
ラシーン
Rašín, Alois
[没]1923.2.18. プラハ
チェコの政治家。チェコスロバキアの創設者の一人で,初代蔵相。プラハで法律を学び愛国運動に参加。オーストリア=ハンガリー帝国の支配に反対したオムラディナ事件 (1893) に連座し投獄された。大赦 (95) 後,プラハで弁護士を開業,青年チェコ党に参加。 1911年オーストリア帝国議会に青年チェコ党議員として選出された。第1次世界大戦中,オーストリアに対する反逆罪で逮捕 (1915) されたが,新皇帝カルル1世の即位に際し大赦 (17) 。 18年 10月プラハにチェコスロバキア国民会議が組織されると国民民主党を代表して指導的メンバーとなり,共和国の発足 (20) に伴い T.マサリク大統領のもとに蔵相をつとめ,均衡予算と新通貨の制定を行なったが,まもなく過激派テロリストの凶弾に倒れた。
ラシーン
Racine
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