ラボック(読み)らぼっく(英語表記)Sir John Lubbock

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラボック」の意味・わかりやすい解説

ラボック
らぼっく
Sir John Lubbock
(1834―1913)

イギリスの銀行家、著述家。銀行家の父の後を継いで銀行を経営する一方で、多くの著述を残した。考古学関係の著書としては『先史時代』(1865)があり、打製石器期を旧石器時代、磨製石器期を新石器時代とよぶことを提案した。これより先、1860年にテムズ、ソンムなどのイギリス、フランスの渓谷を調査し、すでに絶滅した化石哺乳(ほにゅう)動物と人類がともに活動していた旧石器時代の存在を確認している。考古学のみならず、生物地質人種、土俗学などにも興味をもち、また各種の社会的活動を行い、下院議員、ロンドン大学名誉副総長、ロンドン商業会議所会頭なども務めた。

[飯島武次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラボック」の意味・わかりやすい解説

ラボック
Lubbock

アメリカ合衆国,テキサス州北西部の都市。 1870年代後半に入植が始り,1909年市制。グレートプレーンズ南部の中心都市。付近灌漑による農業が盛んで綿花穀類肉牛混合農業が行われる。国内有数の内陸部の綿の市場。石油精製土木機械,綿実油などの工業が行われる。テキサス工科大学 (1923創立) ,ウェストテキサス博物館,図書館,マッケンジー州立公園などの文化施設がある。人口 22万9573(2010)。

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