ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リッカート」の意味・わかりやすい解説
リッカート
Likert, Rensis
[没]1981.9.3. ミシガン,アンアーバー
アメリカの社会科学者。ミシガン大学,コロンビア大学 (1932年博士号取得) で学んだのちニューヨーク大学で教鞭をとる。また各種政府調査機関 (保険,農業,戦略爆撃) の要職につき,1946年からミシガン大学教授,同大学社会調査研究所所長 (1949~70) を務めた。この間アメリカ統計協会会長,国際応用心理学会委員など学会でも活躍。彼は個人を組織のなかに統合するため,その個人の属する集団を連結ピン構造によって解明する方法を案出,さらに成員の経営参加が経営システムとして最も望ましいと提唱し,後期人間関係論ともいうべき学派を興した。また社会心理学の分野における態度測定法の一つとしてリッカート法を創出したことでも知られる。主著"Some Applications of Behavioral Research" (1957,S. P.ハイスと共著) ,『経営の行動科学』 New Patterns of Management (1961) ,『組織の行動科学』 Human Organization (1968) ,"New Ways of Managing Conflict" (1976,妻 J. G.リッカートと共著) 。
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