ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルメルシエ」の意味・わかりやすい解説
ルメルシエ
Lemercier, Jacques
[没]1654.6.4. パリ
フランスの建築家。 1607年から7年間イタリアに留学,バロック様式を学び,帰国後宰相リシュリューの知遇を得,またルイ 13世の寵を受けて,18年宮廷建築家となった (→ルイ 13世様式 ) 。彼の建築は 17世紀初頭のフランスに花開いた古典様式と彼がイタリアで学んできたバロック様式とを融合させたものであり,ルーブル宮殿の南西棟 (1624) ,ベルサイユ宮殿の狩猟用別荘 (24~26) ,リシュリュー邸 (25~35) ,ソルボンヌ聖堂 (35着工) などを建造。
ルメルシエ
Lemercier, (Louis Jean) Népomucène
[没]1840.6.7. パリ
フランスの劇作家。代表作は悲劇『アガメムノン』 Agamemnon (1797) ,喜劇『ピント』 Pinto (1800) 。当時の新思潮であるロマン主義を激しく批判した。アカデミー・フランセーズ会員 (10) 。
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