正式名称は診療報酬明細書。患者が健康保険などの公的医療保険を使って診療を受けると、医療機関はその患者に対して実施した医療行為の一つ一つを明記した請求書を健康保険の運営者に送って、費用の支払いを求める。この請求書がレセプト。公的保険では、初診料から、手術費、薬代までそれぞれに診療報酬という公定価格が定められているが、レセプトにはその患者に実施した医療行為すべての名称とそれらの診療報酬が記載されている。
レセプトは医療機関からまず、その請求が妥当かどうかを審査する組織(社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会)に送られ、そこから保険運営者に送付される。この一連の流れは長らく紙の書類で処理されてきたが、業務としても非効率であり、診療データを有効活用することもできなかったので、情報を電子化し、オンラインで送る仕組みが始まっている。大病院などは電子化が進んでいるが、一般の診療所などではまだ紙による処理が多い。政府は2011年度までに完全電子化を進めようとしているが、医師会の反対などで予定通りには進まない可能性がある。
レセプトは患者に対して原則公開もされており、加入する健康保険などに申請すれば開示されることになっている。
[編集部]
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