20世紀西洋人名事典 「レーモンクノー」の解説
レーモン クノー
Raymond Queneau
1903.2.21 - 1976.10.25
フランスの詩人,小説家。
ル・アーブル生まれ。
パリ大学で哲学を学んだ後、シュールレアリスムの運動に参加したが、1930年グループから離脱。その後、新しい文学的方向を求め、しだいに言語の問題に関心を深める。処女作「はまむぎ」(’33年)によって数学的な世界観に支えられた独自の文学手法を確立する。以後、映画的手段を駆使した「わが友ピエロ」(’42年、)、映画化され、注目を集めた「地下鉄のザジ」(’59年)などの作品があり、晩年には「青い花」(’65年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報