翻訳|loader
鉱山や建設工事などで,鉱石やずりなど,ばらものを鉱車やコンベヤなどに積みこむ機械。ずり積機ともいう。
形式によっては露天掘鉱山や一般工場などでも用いられるが,坑内で坑道やトンネルの掘進に際して爆破された鉱石やずりを鉱車に積みこむために用いられるものが多い。この用途のものは従来,レール上を走行し,圧縮空気モーターまたは電動機で駆動されるものが多かったが,近年は,クローラーやタイヤで走行するものが多くなってきた。また,動力源としても,ディーゼルエンジンを用いるものが増えつつある。次のような形式がある。
(1)バケット式ローダー チェーンで操作されるバケットとコンベヤとを組み合わせて,鉱石やずりをすくいこんで後方の鉱車に積みこむもので,大型のものが多い。主としてトンネル工事で用いられる。
(2)かきこみ式ローダー 2個のかき寄せアームで,機体前部の斜面上に,ずりをかき寄せて,斜面中央部に開口しているコンベヤで後方に搬出して,鉱車に積みこむもので,クローラーで走行する。
(3)ショベル式ローダー 機体を前進させて,ずりや鉱石の堆積の中にバケットを突きこんですくい上げ,機体を後退させて,後方あるいは側方の鉱車やトラックに積みこむ。最も普通に用いられる形式で,大型のものから小型のものまで各種ある。鉱山の坑道で用いられる小型のものには,レール上を走行するものもあるが,多くはクローラーまたはタイヤで走行する。この形式で,ディーゼル駆動,タイヤ式のものは,ホイールローダーwheel loaderと呼ばれ,機動性に富むので,大型のものは露天掘鉱山で用いられる。中・小型のものは,坑内で用いられることが多いが,最近は,バケットに鉱石を積んだまま,荷降ろし場まで数十mを走行して,運搬機の役割も兼ねる形式のものが増えつつある。
執筆者:西松 裕一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
… バケットホイールエキスカベーターbucket wheel excavator周辺に多数のバケットを取り付けた大型のホイールを回転させて,連続的に土砂の掘削を行うとともに,掘削した土砂を,自身に備わったベルトコンベヤに積み込む連続掘削積込専用機械。
【積込機械loader】
トラクターショベルtractor shovelショベルローダーともいう。トラクターに油圧操作によるバケット装置を取り付けたもので,主として,土砂のダンプトラックなどへの積込作業を行う。…
※「ローダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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