ロールキャベツ(読み)ろーるきゃべつ(その他表記)rolled cabbage

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「ロールキャベツ」の意味・読み・例文・類語

ロール‐キャベツ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] rolled cabbage から ) ひき肉にいためた玉ねぎや生パン粉を加えて練ったものを、ゆでたキャベツに巻き込んでトマトソースホワイトソースで煮こんだ料理。キャベツまき。
    1. [初出の実例]「ロールキャベツと云ふものはちょいと柔(やわらか)で美味いものですが」(出典食道楽‐秋(1903)〈村井弦斎〉二一八)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロールキャベツ」の意味・わかりやすい解説

ロールキャベツ
ろーるきゃべつ
rolled cabbage

調味したひき肉をキャベツの葉で巻き込み、ごく柔らかく煮込んだ総菜料理。キャベツは5、6人分をつくるとして1個、熱の通りのよいように芯(しん)をくり抜いて、そのまま熱湯に通し、葉を柔らかくする。葉は1枚ずつはがし、大小あわせて2枚の中心の固い部分を切り取り、平らにして軽く塩、こしょうする。ひき肉には細かく刻んだタマネギ牛乳に浸して柔らかくした食パンをちぎって入れ、卵をつなぎに入れてナツメグ、塩、こしょうで調味する。これを1個70グラムくらいの球にして、用意の葉に巻き込み、巻き終わりを楊枝(ようじ)で止める。厚手の鍋(なべ)にバターを少々ひいて、薄切りニンジン、タマネギ、ベーコン、キャベツ巻きを並べてスープを加え、約1時間くらい煮込む。葉が十分柔らかになり、甘さも出て一段と美味である。ブラウンソース、トマトソースなど、煮汁もあわせて好みのソースをつくり、かけて供する。

[小林文子]

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世界大百科事典(旧版)内のロールキャベツの言及

【キャベツ】より

…ビタミンCが多く,あくが少ないので生食がよく,せん切りにしてサラダなどにするが,氷水にさらしてビネグレットソースであえた場合はコールスローと呼ぶ。味をととのえたひき肉を包んでトマトピュレなどで煮込むロールキャベツのほか,シチュー,いため物,漬物に用いることも多い。有名なドイツの漬物ザウアークラウトは,細切りのキャベツを5%以下の塩で漬け込んだもので,サラダ,スープ,肉料理のつけ合せその他さまざまな料理に用いられる。…

※「ロールキャベツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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