調味したひき肉をキャベツの葉で巻き込み、ごく柔らかく煮込んだ総菜料理。キャベツは5、6人分をつくるとして1個、熱の通りのよいように芯(しん)をくり抜いて、そのまま熱湯に通し、葉を柔らかくする。葉は1枚ずつはがし、大小あわせて2枚の中心の固い部分を切り取り、平らにして軽く塩、こしょうする。ひき肉には細かく刻んだタマネギ、牛乳に浸して柔らかくした食パンをちぎって入れ、卵をつなぎに入れてナツメグ、塩、こしょうで調味する。これを1個70グラムくらいの球にして、用意の葉に巻き込み、巻き終わりを楊枝(ようじ)で止める。厚手の鍋(なべ)にバターを少々ひいて、薄切りニンジン、タマネギ、ベーコン、キャベツ巻きを並べてスープを加え、約1時間くらい煮込む。葉が十分柔らかになり、甘さも出て一段と美味である。ブラウンソース、トマトソースなど、煮汁もあわせて好みのソースをつくり、かけて供する。
[小林文子]
…ビタミンCが多く,あくが少ないので生食がよく,せん切りにしてサラダなどにするが,氷水にさらしてビネグレットソースであえた場合はコールスローと呼ぶ。味をととのえたひき肉を包んでトマトピュレなどで煮込むロールキャベツのほか,シチュー,いため物,漬物に用いることも多い。有名なドイツの漬物ザウアークラウトは,細切りのキャベツを5%以下の塩で漬け込んだもので,サラダ,スープ,肉料理のつけ合せその他さまざまな料理に用いられる。…
※「ロールキャベツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
7/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新