アフリカジャコウネコ(読み)あふりかじゃこうねこ(英語表記)Civettictis civetta; African civet

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカジャコウネコ」の意味・わかりやすい解説

アフリカジャコウネコ
あふりかじゃこうねこ
African civet
[学] Viverra civetta

哺乳(ほにゅう)綱食肉目ジャコウネコ科の動物。サハラ砂漠以南のアフリカに分布する。頭胴長80~95センチメートル、尾長40~53センチメートル。肩から背の中線を通り、尾端に達する顕著な黒帯がある。

[吉行瑞子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカジャコウネコ」の意味・わかりやすい解説

アフリカジャコウネコ
Civettictis civetta; African civet

食肉目ジャコウネコ科。体長 67~80cm。体はがんじょうで,ジャコウネコ類中最も大きい。毛は長くてあらく,剛毛がある。体の地色灰色または鈍黄色で,白または鈍黄色の斑点や帯斑がある。日中は密生した藪の中や,ツチブタなど他の動物が掘った穴の中にいる。臭腺がよく発達し,悪臭をつけて行動圏を示す。アフリカのセネガルから中央部を経てソマリアまでと,南アフリカに分布し,おもにサバナにすむが,ときには密生した森林にもすむ。 (→ジャコウネコ )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアフリカジャコウネコの言及

【シベット】より

…胴には黄褐色の地に黒色の縞か斑点があり,首の下面を横切る顕著な黒帯と白帯がある。背筋に,逆立てることができる〈たてがみ〉状の長毛を備えたジャコウネコ属ViverraのアフリカジャコウネコV.civetta(サハラ以南のアフリカ),インドジャコウネコV.zibetha(イラスト)(ネパールから中国南部・マラヤまで),マレージャコウネコ(ジャワジャコウネコ)V.tangalunga(マラヤ,スマトラ,ボルネオ,フィリピン)などと,そのような〈たてがみ〉のないヒメジャコウネコ(コジャコウネコ)Viverricula indica(イラスト)(インド・スリランカから中国南部まで,台湾からスマトラまで分布。ジャワ,バリ,マダガスカルなどに移入されたものは野生化)がある。…

※「アフリカジャコウネコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」