山川 世界史小辞典 改訂新版 「アブド・アルマリク」の解説
アブド・アルマリク
‘Abd al-Malik
646/647~705(在位685~705)
ウマイヤ朝第5代カリフ。父マルワーンのあとを継いで第2次内乱を終息に導く。その治世ではイラク総督ハッジャージュ・ブン・ユースフを重用し,イラクに対するシリア軍の支配を強化した。また財政用語をアラビア語に統一し,コーランの章句を刻印した独自の金貨を本格的に発行するなど行政の中央集権化を推し進め,ウマイヤ朝繁栄の実質的な基礎を築き上げた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報