コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アブラツノザメ アブラツノザメSqualus acanthias; piked dogfish

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アブラツノザメ
Squalus acanthias; piked dogfish

ツノザメ目ツノザメ科の海水魚。全長 1.6m。体は細く,頭部は縦扁する。眼に瞬膜はない。呼吸孔は大きい。背鰭に強い 1棘がある。体色灰褐色で,背方に小白色点がある。胎生水深 10~200m,水温 12~15℃のところに多い。全世界の海域に分布する。肉は練製品の原料とされる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

アブラツノザメ

ツノザメ科の魚。全長1.5mに達する。各背びれの前縁に強大なとげが1本ずつあり,しりびれはない。全世界の温帯寒帯に分布。水深70〜150mの所に多い。練製品の材料として重要。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

栄養・生化学辞典の解説

アブラツノザメ

 [Squalus aqcanthias].アブラザメともいう.ツノザメ目ツノザメ科,アブラツノザメ属の海産魚.1mにもなる.

出典|朝倉書店栄養・生化学辞典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アブラツノザメ
あぶらつのざめ / 油角鮫
spiny dogfish
[学]Squalus acanthias

軟骨魚綱サメ目ツノザメ科に属する海水魚。アブラザメともよばれる。全世界の温暖から寒冷な海域に広く分布する。背びれに強いとげがあること、臀(しり)びれがないこと、上下両あごの歯が同形であること、体に白色点が散在することなどが特徴である。本種は遊泳力が強く、大きな南北回遊を行い、春に日本海や東北地方から北上を開始し、秋には千島列島や樺太(からふと)(サハリン)に達する。極端な回遊の例としては、アメリカのワシントン州から日本の東北地方まで7200キロメートルを7年で横断した記録がある。生殖方法は卵胎生で、妊娠期間は2年弱と非常に長い。日本近海の分娩(ぶんべん)海域は、日本海側では青森県以南、太平洋岸では宮城県から茨城県の沖合いであるといわれている。分娩期は、日本近海や西部北大西洋のニューファンドランドのアブラツノザメは1~5月とされているが、アイルランドのものは9~12月に子を産み、同一種でも分娩時期が大きくずれている。全長20~25センチメートルの子を、一度に10尾内外産む。雄は75センチメートル、雌は1メートル弱で成熟するという。最大で160センチメートル、9.1キログラムに達する。1940年代には、ビタミンAを採取するため大量に漁獲され、資源量が著しく減少したが、近年では資源が回復し、アメリカでは本種による有用魚貝類への被害が多くなり、むしろ害魚として扱われている。日本では底引網、延縄(はえなわ)、底刺網などで漁獲され、その主要な漁場は北海道、東北地方周辺の海域である。練り製品の原料とされるほか、鮮魚として酢みそなどにして美味である。[仲谷一宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のアブラツノザメの言及

【ツノザメ(角鮫)】より

…日本近海には5種のツノザメ類がいる。 なかでもアブラツノザメS.acanthiasは全世界の温帯から寒帯にかけて生息し,もっとも分布域が広い。日本近海では太平洋岸は銚子以北,日本海側は山陰以北に分布する。…

※「アブラツノザメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

アブラツノザメの関連キーワード魚卵の功罪。ナトリウムが多いようだけど…ツノザメ(角鮫)深海漁業角鮫油鮫底魚

今日のキーワード

処暑

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の7月中 (7月後半) のことで,太陽の黄経が 150°に達した日 (太陽暦の8月 23日か 24日) に始り,白露 (9月8日か9日) の前日までの約 15日間であ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

アブラツノザメの関連情報