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アブー・ヌワース Abū Nuwās

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アブー・ヌワース
Abū Nuwās

[生]756頃.アフワーズ
[没]813頃.バグダード
アラブの詩人。母はペルシア人。バスラやクーファで学んだのち,バグダードに出て,カリフ,ハールーン・アッラシードやその子アミーンの陪食者の一人となった。酒,恋,風刺,頌詩,狩猟その他の詩作で天分を発揮し,アラブの最も偉大な詩人の一人と評され,アッバース朝の黄金時代を飾った。酒を愛し,即興詩に長じていた点など,唐の詩人李白を偲ばせる。晩年は敬虔で神秘的な作品に転じた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アブー・ヌワース
あぶーぬわーす
Ab Nuws
(762ころ―810ころ)

アラブの詩人。酒を歌った詩人としてはアラブ随一で、広くアジア、アフリカ諸国の民衆の間にも愛唱されている。ペルシアのアル・アフワーズに、アラブ人を父、ペルシア人を母として生まれる。バスラ、クーファで学び、アッバース朝第5代のハールーン・アッラシード治下のバグダードの宮廷で詩才を認められるが、飲酒、不敬の罪により投獄されること数回に及ぶ。しかし次のカリフ、アミーンにも仕え、酒の詩を書き続けた。快楽は人生の最高の美徳であると公言していたといわれるが、彼の詩にも道徳的感情がところどころに吐露されている点は見逃せない。[内記良一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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