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デンマークの劇作家。映画的手法などを取り入れた作劇術と、鋭い社会批判と風刺で、今日もっとも人気のある作家の一人。処女作『失われたメロディー』(1935)に、社会体制のなかで自分の好む音楽を捨てることを求められた平凡な市民の悲喜を描いて大成功を収め、『アンナ・ソフィ・ヘドウィー』(1935)、ドイツ軍進駐時代を描いた『シルケボア』(1946)などでファシズム台頭下の社会を批判し、『雲の上の日々』(1947)では神々の住む雲の上の世界を借りて原爆経験後の科学者の苦衷を描いた。中国旅行後に書いた『青い狆(ちん)』(1954)は、狆はまた北京(ペキン)人の意をもつように、象徴的な風刺劇で、彼の最高傑作とされる。
[山室 静]
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…アダムとイブの長子。旧約聖書の《創世記》第4章に,その弟アベルAbelとの物語が記されている。農耕にたずさわるカインと牧畜をいとなむアベルは,各自の収穫物を神にささげるが,ヤハウェはアベルの供物を喜び,無視されたカインは怒り,弟を殺す。…
…395年にテオドシウス帝が没すると,シリアはビザンティン帝国領に組みこまれた。アベル殺しの行われたとされる〈血の洞穴〉をはじめ聖書にゆかりの深い場所をもつダマスクスは,すでに多くの巡礼者を集めていたが,ビザンティン時代に,洗礼者聖ヨハネの教会をはじめとしていくつかの教会が建設されるようになった。612年,ササン朝ペルシアのホスロー2世は軍を発してダマスクスを占拠したが,その没後はふたたびビザンティン帝国の領有に帰した。…
※「アベル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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