アリゾナ州(読み)アリゾナ(その他表記)Arizona

翻訳|Arizona

デジタル大辞泉 「アリゾナ州」の意味・読み・例文・類語

アリゾナ(Arizona)

米国南西部の州。州都フェニックス。山と砂漠が多く、銅などを産出グランドキャニオン国立公園がある。メキシコ領を経て、1912年、48番目の州となる。→アメリカ合衆国補説

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリゾナ州」の意味・わかりやすい解説

アリゾナ〔州〕
アリゾナ
Arizona

アメリカ合衆国,南西部の州。州都はフェニックス。南はメキシコ,東はニューメキシコ,北はユタ,西はネバダとカリフォルニアの各州と接する。ナバホアパッチなどが先住民族。初期のスペイン人探検家たちは,伝説の黄金郷を求めてむなしく通過したのみで,植民は 18世紀に始った。メキシコの一部で,1840年代にはアパッチ戦争でほとんど無人の地になった。 48年のメキシコ戦争で合衆国領となり,70年代から牧場や町が建設された。 1912年にアメリカ本土 48州の最後の州として連邦に加わった。地形的には北東部の約 40%がコロラド高原で,コロラド川がグランドキャニオンなどの深い峡谷をつくって流れている。残る部分は山脈盆地から成り,コロラド川の支流ヒラ川の流域。全州の 80%以上が亜熱帯性の乾燥気候ないし半乾燥気候である。インディアン人口が最も多い州であり,指定居留地は州域の8分の1を占める。おもな農産物は柑橘類,綿花トウモロコシ牧草など。鉱業は銅,銀それに石油の産出も多い。第2次世界大戦後,従来の第1次産業依存から経済の多角化に向い,2次・3次産業の比重が大きくなった。工業はすでに最重要産業部門となり,機械車両航空機,アルミニウム製品など多種類にわたっている。グランドキャニオンなどの雄大な景観,温暖少雨の気候などにより観光保養地としても発展。 70~90年の 20年間で人口は約2倍に増加し,ネバダ州に次ぐ増加率を示している。面積 29万5235km2。人口 639万2017(2010)。

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