コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アルマデン Almadén

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルマデン
Almadén

スペイン西部,カスティリア・ラマンチャ自治州南部,シウダードレアル県西端の鉱山町。古代ローマの町として建設され,のちムーア人が占領したが,1151年にアルフォンソ7世が征服してカラトラバ騎士修道会(→騎士修道会)に与えた。騎士修道会は水銀鉱山の開発に力を尽くした。1525年カルロス1世(カルル5世)は,財政援助と引き替えにドイツの財閥フッガー家に鉱山開発の特権を渡した。1645年からは王立財務省が鉱山を管理したが,ロンドンの銀行家ロスチャイルドに貸与された。2001年に閉山するまで世界有数の水銀産地で,鉱業学校があった。2012年,スロベニアのイドリア鉱山とともに水銀鉱山跡が世界遺産の文化遺産に登録された。周辺部では穀物栽培や家畜飼育が行なわれ,市街地には製靴,製粉工場がある。人口 6294(2007推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アルマデン【Almadén】

スペイン中南部,シウダー・レアル県の鉱山都市。シエラ・モレナ山脈の北東端に位置する。人口1万0312(1979)。世界最大の水銀鉱脈があり,市名もアラビア語の〈鉱脈〉からでている。13世紀,同地は国土回復に貢献したカラトラバ騎士団の領地となる。新大陸から金銀鉱が流入する16世紀に,その精錬のための需要が増えて水銀採掘が盛んになった。鉱山の利権は1526年にフッガー家に,後にロスチャイルド銀行に,借款担保として出されたことがある。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルマデン
あるまでん
Almadn

スペイン中南部、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方の鉱山町。人口6830(2001)。シエラ・モレナ山脈北側にある世界最大の水銀鉱床の中心地で、年間約1万5000トンを産し、世界総供給量の約3分の1を占める。鉱山はローマ時代から開発され16世紀にフッガー家の手に渡ったが、1645年王室財産となり、一時ロスチャイルド家に賃貸されたのち1961年に国有化された。町には二つの鉱山学校がある。[田辺 裕・滝沢由美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

アルマデンの関連キーワード水銀関連の遺産:アルマデンとイドリアシウダードレアルポール ホーンアルフォンソアルマグロモーナー辰砂

今日のキーワード

ヨリトフグ

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。本州中部以南の各地と世界中の温帯から熱帯域に分布する。フグ科魚類のなかでも分布範囲がもっとも広い種である。体は円滑で小棘(しょうきょく)はなく、体の腹面に多数のしわ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android