翻訳|alexandrite
金緑石(クリソベリル)の一変種。宝石名として用いられることもある。1830年代初頭にウラル山中で発見された。太陽光では緑色を帯びた黄色、透明であるが、白熱光では赤色を呈する。変色の原因は微量のCr3+(三価クロム)あるいはやや多量のFe3+(三価鉄)の存在によるとされており、これらはいずれも成分中のAl(アルミニウム)を置換する。現在この名称は宝石名のみならず、太陽光と白熱光で異なった色を呈する金緑石すべてに対して用いられる傾向にある。花崗(かこう)岩質ペグマタイトあるいは黒雲母片岩中の石英脈中に産する。名称はロシア皇帝アレクサンドル2世にちなむ。6月の誕生石。
[加藤 昭 2015年12月14日]
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