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アーダ ‘āda

世界大百科事典 第2版の解説

アーダ【‘āda】

イスラム社会の慣行および慣習法を意味するアラビア語ウルフ‘urfともいう。アーダの範囲はきわめて広く,イスラム以前からの慣習を指すこともあれば,政令によって新たに慣行化された事がらを指す場合もあった。たとえば農民の水利権や,水路を開削・整備するための力役の徴発は,古くからの慣行によって定められ,これを維持するのは伝統的に村長(シャイフ)の責任であった。都市のハーラ(街区)においても,婚礼や葬式あるいは聖者の生誕祭(マウリド)などの行事は,共同体のアーダとして住民の参加が義務づけられていた。

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世界大百科事典内のアーダの言及

【アダット】より

…〈慣習〉〈慣行〉または〈伝統的秩序〉〈慣習法〉を意味するアラビア語のアーダを起源とするマレー語で,タイ南部,マレーシア,インドネシア,フィリピン南部に広く使われる。その内容は地域的にひじょうに異なるが,広義には〈現在に生きる過去の範例,規範〉と言える。…

※「アーダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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