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協業 きょうぎょうcooperation

翻訳|cooperation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

協業
きょうぎょう
cooperation

多数の労働者が一つの生産過程に集って協力して労働に従事すること。協業を経済的に新たな生産力として把握したのは A.スミスで,彼はピンの生産を例にとり「分業に基づく協業」のメリットを説いた。 K.マルクスは,同種同質の労働を行う協業の形態を「単純協業」と呼び,単純協業を行うには多数の労働者を雇う資本の集積が必要であり,さらに労働を指揮する資本の機能が必要とされるため,これを資本主義的生産の出発点と考えた。続く「分業に基づく協業」の段階は,異種労働による手工業的な分業という協業のより発展した形態とし,マニュファクチュアをその典型とみなした。さらに,この作業場内分業による生産力の発展は社会的分業および市場の拡大を促進し,それによってもたらされる機械制大工業を,労働手段の変革を伴う最も発展した協業形態としてとらえた。

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デジタル大辞泉の解説

きょう‐ぎょう〔ケフゲフ〕【協業】

[名](スル)一連の生産過程で多数の者が計画的、組織的に労働する生産形態

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百科事典マイペディアの解説

協業【きょうぎょう】

多くの人手または経営が協力して同時にかつ計画的に同じ生産または関連する生産に従事すること。集団的に同じ仕事をする共同耕作のような単純協業と,分業に基づく進んだ協業(マニュファクチュア)とがある。

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大辞林 第三版の解説

きょうぎょう【協業】

( 名 ) スル 〔cooperation〕
〘経〙 同一の生産過程あるいは相互に関連のある生産過程で、多数の者が計画的に協力して生産に従事する形態。 → 分業

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

協業
きょうぎょう
Kooparationドイツ語

同一の生産過程において、または相異なっているが連絡のある諸生産過程において、多数の者が計画的に相並び相ともに協力して労働する形態をいう。協業そのものは、資本主義以前の生産様式においても散在的にみられたが、それは生産諸条件の共有かまたは共同体的規制に基づくものであった。これが生産の基本形態となるのは資本主義のもとにおいてであり、資本制的協業は、多数の労働者が同時に同一の生産過程で同一商品の生産のために同一資本家の指揮のもとで働くという形態をとる。こうした資本制的生産の出発点をなす協業を、より発展した形態である分業に基づく協業(=マニュファクチュア)に対して単純協業という。単純協業は、労働者を同一作業場に寄せ集めただけで生産様式は以前と変化はないが、労働の力学的力能を高め、個々人の競争心を刺激して彼らの活力を緊張させ、また生産手段を共同利用することによって相対的に節約するなどのために、労働生産力を高める。したがって協業は資本にとって相対的剰余価値生産のための一手段となる。協業が成立するためには資本家の手元に一定量の資本が集積されていなければならず、協業の規模はその集積の程度に依存する。オーケストラに指揮が必要なように、多数の労働者の協業は資本家の指揮を必要とするとともに、労働者の反抗を抑えるためにも資本家の監督が必要となり、指揮・監督はしだいに整備され、体系化される。[二瓶 敏]

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世界大百科事典内の協業の言及

【生産】より


[生産の組織]
 生産は物質を道具や機械を用いて変形する技術過程であるとともに,それはまた人間どうしの一定の関係の中で営まれる社会過程でもある。絶海の孤島で自家用の財をまったくの独力で生産するロビンソン・クルーソーの物語は多分に空想の所産であって,現実の生産は協業や分業という形をとった直接・間接の協働の過程である。工場や企業といった個別生産単位の内部では活動がさまざまな職種によって分割され,それらは全体の目標にてらして有機的に統合されている。…

【分業】より

…A.スミスは,労働を富の本源的獲得手段とするとともに,分業をあらゆる労働の生産力を増進させるものとしている。 経済的分業は,典型的には,一つの工場,作業場において労働者を集めて集団的作業で能率を高める(協業)だけでなく,一連の製造工程を多くの単純化された工程に分割し,労働者をしてそれぞれ細分化された各工程での労働に専念させることによって労働の生産性を高めようとする〈技術的分業〉の形をとる。これは工程の技術的条件に従って労働が分割されることから,そう呼ばれている。…

※「協業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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