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イスラム金融 イスラムキンユウ

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デジタル大辞泉の解説

イスラム‐きんゆう【イスラム金融】

コーランの教えに基づき、イスラム社会で行われる金融取引。利子の受け渡しがなく、酒・賭博・ポルノ・武器など、教義に反する事業への投資を行わないのが特徴。物品の売買価格の差額、リース料、配当金などを組み合わせ、利子の代わりとして扱う。預金・ローン投資ファンド・債券・保険など、各種金融サービスがある。非イスラム圏からの投資も多い。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

イスラム金融

融資やリース、保険など多様な分野で拡大しているが、イスラムの教義で禁じられている賭博、ポルノ、酒などにかかわる事業へは投資できない。利子を認めないので、物品の売買やリース、手数料などを組み合わせた複雑な方式をとる。スクーク発行の例を簡略化して説明すると、(1)資金の調達者は債券発行とともに、保有資産を書類上売り渡し、それを使い続けてリース料を払う(2)このリース料が債券の「クーポン」にあたる(3)償還時に資産の反対売買を行う――という手順だ。

(2008-07-11 朝日新聞 朝刊 3経済)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イスラム金融
いすらむきんゆう

イスラム教の戒律に反しないよう配慮した金融商品や金融取引。聖典「コーラン」とイスラム法シャリーア」に基づき、利子をとらず、豚肉、酒類、ポルノ、賭博関係への投資を回避するなど、一般の金融とは異なる特徴をもつ。たとえば銀行の住宅ローンは資金を貸し付けて利子をとるので、イスラムの戒律に抵触する。イスラム金融では銀行と顧客が共同で住宅を買い上げ、その後、顧客が分割払いで代金(利子分を含む)を銀行に払い、所有権を徐々に増やしていく「ムラバハ」という手法をとる。このほかイスラム債券「スクーク」、相互扶助の考えを取り入れたイスラム保険「タカフル」などの手法もある。近年のオイルマネーの隆盛を背景に、イスラム金融市場は急成長している。
 古くからイスラム金融はあったが、とくに2001年9月のアメリカ同時多発テロ以降、産油国資本のイスラム回帰の流れでイスラム金融取引が活発になった。原油相場の高騰もあって市場規模は1兆ドル程度と推計される。イスラム金融の中心地であるマレーシアのほか、バーレーンをはじめとする中東湾岸諸国の成長も目だち、年率20%前後の成長を遂げているとされる。イスラム教徒以外も利用できるため、膨張する中東マネーを環流する手段として、欧米アジア各国がイスラム金融の振興に努めている。日本でも2007年(平成19)に、酒類や豚肉などを扱う企業などを除いた日本企業のイスラム株価指数の算出が始まった。[編集部]

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