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ウィルヘルム・テル Wilhelm Tell

世界大百科事典 第2版の解説

ウィルヘルム・テル【Wilhelm Tell】

シラーの完成した最後の韻文戯曲。1804年作。初演は同年3月ワイマール宮廷劇場。ハプスブルク家の支配に反抗するスイス連邦の独立騒動とテルの英雄的行為と平和への熱情の賛歌で,シラーはこの題材をチューディの《スイス年代記》(1734‐36)と各種のテル伝説から得た。筋は悪代官ゲスラーに対するスイス3州代表のリュートリの同盟,愛児の頭にのせた林檎を一矢で射落とし,ゲスラーの難題をはね返すテル,テルのゲスラー殺害と農民の一斉蜂起と展開するが,シラーはスイスの自然と風俗と言語の研究にもとづくすぐれた情景や人物描写によって,牧歌的で格調の高い民衆の自由の勝利のドラマに仕立て上げた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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