ウェスチングハウス・エレクトリック(その他表記)Westinghouse Electric Corporation

共同通信ニュース用語解説 の解説

ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)

米原発大手で、東芝が2006年に買収した。海外主流加圧水型軽水炉(PWR)を扱う。米国で34年ぶりとなる原発建設を12年に認可されたが、工期が大幅に遅れて建設費が想定外に膨らんだ。巨額損失の計上を迫られ、今年3月に日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻。東芝の連結決算対象から外れた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウェスチングハウス・エレクトリック
Westinghouse Electric Corporation

アメリカ合衆国の総合電機メーカー。メロン財閥直系の企業として 1886年に創立。早くから重電部門で多角化を進めてきたが,第2次世界大戦中から戦後にかけて軍需関係の比重が増加,1948年にはゼネラル・エレクトリックにさきがけて原子力部門へ進出。1966年に経営を刷新するとともに有力企業の買収を重ねていっそうの多角化を進めた。特に重電部門に圧倒的強みもち,原子力発電では世界でも指導的立場にあった。海外活動も積極的に展開し,海外 8ヵ国に 18工場をもち,多国籍企業への脱皮をはかった。事業内容としては発電・送配電機器部門,産業用機器部門,軍・官公需部門のほか,ハイテク製品メーカーとして資本財,電子,環境,放送,金融など多くの分野に進出した。その後,子会社のウェスチングハウス・ブロードキャスティングによってラジオ局,テレビ局を運営していたが,1995年アメリカ三大テレビ・ネットワークの CBSを,さらに 1996年にはラジオ局のインフィニティー・ブロードキャスティングを買収し,テレビとラジオのネットワークを拡大した。放送事業と工業製品部門を中心に事業展開していたが,同 1996年,中核事業の一つである防衛電子機器部門をノースロップ・グラマンに売却するとともに,従来の工業製品部門をスピンオフした。1997年12月,メディア会社として CBSに社名変更した。

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