ウェッデル海(読み)ウェッデルカイ(その他表記)Weddell Sea

デジタル大辞泉 「ウェッデル海」の意味・読み・例文・類語

ウェッデル‐かい【ウェッデル海】

Weddell Sea大西洋南端、南極大陸への湾入部の海域。1823年、英国人ジェームズ=ウェッデル発見

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精選版 日本国語大辞典 「ウェッデル海」の意味・読み・例文・類語

ウエッデル‐かい【ウエッデル海】

  1. ( ウエッデルは[英語] Weddell ) 大西洋南部、南極大陸への湾入部。一八二三年イギリス人ジェームス=ウエッデルが発見した。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウェッデル海」の意味・わかりやすい解説

ウェッデル海 (ウェッデルかい)
Weddell Sea

南緯72°,西経45°付近に中心をもち,クイーン・モード・ランドのノルベジア岬Cape Norvegiaと南極半島との間を南極大陸に深く入り込んだ海域。南はほぼ南緯77°に達し,フィルヒナーFilchner氷棚,ロンネRonne氷棚に接する。1823年2月,イギリスの船長ウェッデルJames Weddell(1787-1834)がこの海域に侵入し,〈ジョージ4世海〉と命名したが,後年発見者の名を冠した。海域の大部分は周年海氷に覆われ,東部の沿岸に沿って夏季開水域が現れ,船はこれに沿って南下する。海域の南部から西部にかけて大陸棚が発達しており,中心部では水深4000m以上に達する。反時計回り海流が存在し,南極半島沿いに海氷も沖合へ延びている。昔から南極点到達のための最短地として,船の進入があったところで,中には海氷とともに漂流した例もある。フィルヒナー氷棚北端アルゼンチン,東部のコーツ・ランドCoats Landにイギリスの越冬基地がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェッデル海」の意味・わかりやすい解説

ウェッデル海
ウェッデルかい
Weddell Sea

南極大陸沿岸部の大西洋側,南極半島とコーツランドの間の入り海。 1823年イギリスの J.ウェッデルの初探検にちなんで命名。奥部にはロンネ棚氷フィルヒナー棚氷海面に張出しており,冬季には南緯 56°ぐらいまで氷が広がり,大陸沿岸では接岸が困難な部分の一つ。棚氷の東端には V.フックスらイギリス南極横断隊 (1957~58) の出発点としてシャクルトン基地が一時建設された。現在はその西隣でアルゼンチン隊のヘネラルベルグラノ基地 (55建設) が観測を続けている。

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百科事典マイペディア 「ウェッデル海」の意味・わかりやすい解説

ウェッデル海【ウェッデルかい】

南極大陸の大きな湾入。英語でWeddell Sea。大西洋に面し,西経20°〜60°の間にあり,南極半島とコーツ・ランドに囲まれる。ウェッデルが1823年に発見。湾入の奥はフィルヒナー棚氷(ほうひょう)となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェッデル海」の意味・わかりやすい解説

ウェッデル海
うぇっでるかい
Weddell Sea

南緯72度、西経45度を中心として、西南極大陸へ入り込んでいる海域。1823年、イギリスのジェームズ・ウェッデルが発見し、ジョージ4世海と命名したが、のちに発見者の名をつけられた。密流氷が大部分を覆っており、内部への航海は困難である。

[楠 宏]

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海の事典 「ウェッデル海」の解説

ウエッデル海

南極大陸の南極半島とクイーンモードランドに挟まれた大湾。海洋の深層水・底層水の生成場所は、北大西洋北部のグリーンランド近海と、このウェッデル海を 中心とした南極大陸周辺に限られている。 (永田)

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