ウェットスーツ(読み)うぇっとすーつ(英語表記)wetsuit

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェットスーツ」の意味・わかりやすい解説

ウェットスーツ
うぇっとすーつ
wetsuit

湿式の潜水服ドライスーツと異なり、ウェットスーツは内部に水が入るが、発泡クロロプレン製のスーツ生地には独立気泡が多く含まれ、断熱性に優れ保温力が高く、着用者の体温は保護される。また伸縮性があり、身体にぴったり装着できる。耐摩耗性に優れ、岩場などからダイバーの肌を保護するとともに、ダイバーが水面に浮上する浮力が生かされるつくりとなっている。厚いものほど保温性に優れるが、浮力が大きくなるので、ウェイト(おもり)の調整(3~7キログラム)が必要になる。ダイビングをはじめ、サーフィン、ウィンドサーフィンカヌーなどのスポーツ時や、水上・水中作業時などに、フード、手袋、ウェイト、シューズとともに装着される。ウェットスーツには水温や作業内容によってさまざまな型があり、上下一体型(長袖・長ズボン半袖・長ズボン、長袖・半ズボン、半袖・半ズボン)、分離型(上着のみ、ズボンのみ)など多種類ある。

山田 稔]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェットスーツ」の意味・わかりやすい解説

ウェットスーツ
wet suit

潜水の際に着用するウェア。潜水者 (ダイバー) の「第2の皮膚」として皮膚を保護し,保温をはかる。 1760年にヘルメット式呼吸器と合わせて考案された。 1943年のアクアラング発明を機に一段改良が進み,ゴム製だけでなくポリエステルなどさまざまな素材のものがある。

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