精選版 日本国語大辞典 「ウォーホル」の意味・読み・例文・類語 ウォーホル ( Andy Warhol アンディー━ ) アメリカの美術家。報道写真や女優の写真などをシルクスクリーンでカンバスに転写する手法で有名。ポップアートの代表とされる。(一九二八‐八七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「ウォーホル」の意味・わかりやすい解説 ウォーホル 米国の美術家。チェコ移民の子としてピッツバーグに生まれる。初期にはイラストレーターとして活動。1962年マリリン・モンローやコカ・コーラの瓶などをシルクスクリーンで繰り返し転写して並列させた作品により,ポップアートの旗手となる。作家としての自己を抹消し,マス・メディア時代の〈イコン〉を醒めた感覚で引用する手法は,その後も一貫して行われた。以降,自らのアトリエを〈ファクトリー(工場)〉と名付けて大量の作品を送り出したのみならず,ロック・グループ,ベルベット・アンダーグラウンドのプロデュース,エンパイア・ステート・ビルを8時間撮り続けた《エンパイア》(1964年)などの映画製作,雑誌《インタビュー》の創刊など,1960年代ニューヨークのアンダーグラウンド文化を象徴する存在として活動。1968年フェミニズム活動家バレリー・ソラナスに狙撃されるが,一命をとりとめた。1970年代以降は社交界に出入りし,著名人の注文による肖像も多数手がけた。自動車事故や電気椅子を主題にした作品など,執拗に死のイメージを取り上げたことでも知られる。1994年ピッツバーグにアンディ・ウォーホル美術館が開館。→関連項目池田20世紀美術館|カニンガム|バスキア|ホッパー|メカス|リキテンスタイン|ローゼンクイスト 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
改訂新版 世界大百科事典 「ウォーホル」の意味・わかりやすい解説 ウォーホルAndy Warhol生没年:1928-87 アメリカの美術家,映画作家。ポップ・アートの典型的作家。チェコスロバキアからの移民の家庭に生まれる。1960年までは,広告やイラストレーションの分野で活躍。62年,マリリン・モンローの肖像やコカ・コーラの瓶をシルクスクリーンで繰り返し描いて並列させた作品で話題を呼ぶ。アメリカ大衆社会の虚像的イコンを主題とし,感情移入を伴わないマス・メディアを借りた手法で描くのが特徴。また,眠っている男や摩天楼を固定焦点で長時間撮影した映画を製作し,日常の退屈な空白な時間を強調した。その作品にはつねに死の匂いがある。執筆者:東野 芳明 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報