世界的に著名なアメリカの経済専門日刊紙。発行部数約208万部(2005年4~9月2)。金融情報会社ダウ・ジョーンズが親会社。1889年にチャールズ・ダウCharles Dow(1851―1902)、エドワード・ジョーンズEdward Jones(1856―1920)らによって創刊された。手書きでウォール街に配布された『カストマーズ・アフタヌーン・レター』(1882年創刊)がその前身。ダウ・ジョーンズ社はアメリカの経済の発展とともに拡大し、『ウォール・ストリート・ジャーナル』のほか、電信によるダウ・ジョーンズ・ニューズ・サービスをいち早く実施、ダウ工業平均株価指標を考案するなど、幅広く経済、金融、株式、財政の情報伝達を企業化した。『ジャーナル』は記事の正確さと信頼性に定評があり、広告面を除き写真を載せない地味な編集が特徴。しかし技術革新には積極的で全米17か所で印刷発行、1980年代には発行部数200万部を超えた。姉妹紙に『アジア・ウォール・ストリート・ジャーナル』(1976年創刊)、『ウォール・ストリート・ジャーナル・ヨーロッパ』(1983年創刊)がある。さらに1994年から同紙の「スペシャル・エデションズ」をスペイン語などで40か国で発行。また1999年にはアメリカ内の有力74紙と提携、『ウォール・ストリート・ジャーナル・サンデー』を創刊した。なお同紙のインターネット版は業界最大の有料契約者数(93万人、2007年)を誇る。なお、親会社のダウ・ジョーンズは2007年に「メディア王」マードックが会長をつとめるニューズ・コーポレーションに買収された。
[小松原久夫]
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…この変動要因を修正し,連続性をもたせるため考案されたのが,ダウ式平均株価(ダウ平均株価,あるいはダウ平均ともいう)である。名称の由来は,アメリカの経済統計学者ダウCharles Dowの設立したダウ・ジョーンズ社Dow Jones & Co.,Inc.(著名な日刊経済紙《ウォール・ストリート・ジャーナル》の発行元でもある)で創案され,これを公表したことから,この名称がついたものである。この方法は,株価が権利落ちによる値下がり分を調整するための係数を,権利付き最終価格を基準にそのつど算定するもので,基準日以来の累積した係数をダウ倍率と呼ぶ。…
※「ウォールストリートジャーナル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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