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ウバウオ Aspasma minima

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウバウオ
Aspasma minima

スズキ目ウバウオ科の海水魚。全長約 6cm。体は無鱗で,前半は縦扁し,後半は側扁する。腹鰭は吸盤状。眼は活発に動く。周囲の色彩に従って体色を変化させる。潮だまりの石や海藻などに吸着している。青森県・千葉県以南に分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウバウオ
うばうお / 姥魚
cling fish

硬骨魚綱ウバウオ目ウバウオ科Gobiesocidaeの海水魚の総称、およびそのなかの1種名。この科の仲間は全長10センチメートル以下の小形魚で、体は雄のほうが雌より大きい。頭部が平たく体に鱗(うろこ)がない。背びれは一つで、腹びれは左右が癒合して吸盤となる。世界中の温帯、熱帯の浅海に分布し、波打ち際の岩礁や潮だまり、あるいは海産植物群落内に生息する。腹びれの吸盤で他物に吸着し、小動物を捕食して生活する。世界中からは33属約90種が知られており、日本からは現在までウバウオ、ミサキウバウオ、ツルウバウオ、アンコウウバウオ、ホソウバウオ、ハシナガウバウオ、ウミシダウバウオの7属7種が知られている。
 和名ウバウオAspasma minimaは、千葉県以南の本州と沖縄本島の海域に分布する。全長は7センチメートル以下で、背びれと臀(しり)びれは小さく、腹びれの吸盤は前後の2部に仕切られている。カジメやホンダワラなどの褐藻類群落にすみ、葉体の上で吸着生活を送る。1年で成熟し、春から初夏の産卵期がすむと死ぬ。[中坊徹次]

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