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ウルグアイ・ラウンド農業合意 ウルグアイラウンドのうぎょうごうい

百科事典マイペディアの解説

ウルグアイ・ラウンド農業合意【ウルグアイラウンドのうぎょうごうい】

ウルグアイ・ラウンド最大の争点であった農業問題に関する合意。1993年12月に採択。対象期間は1995年5月から2000年までで,世界貿易機関(WTO)が中心となって合意の具体化を進める。おもな内容は,(1)農産物を原則として関税化することとし,6年間で平均36%,各品目ごとに最低15%の関税引下げを行う,(2)国内農業保護政策を,食糧備蓄,環境保全,災害対策,開発研究,基盤整備,生産と直接結びつかない価格支持などの〈緑の政策〉と,それ以外の〈黄色の政策〉とに分け,後者への支出を計量化したうえで20%削減する,(3)輸出補助金を削減する,の3点。 (1)について日本では,小麦,大麦,乳製品,豚肉などが関税化された。米だけは特例として関税化を6年間見送らせることに成功したが,代りに毎年一定量をミニマム・アクセス米として輸入する義務を負った。1996年度のミニマム・アクセス(最低輸入義務量)は国内消費量の4.8%に当たる45万5000tで,輸出国は米国,タイ,オーストラリア,中国。このミニマム・アクセスは毎年増加し,最終年度には国内消費量の8%相当量が輸入される。(2)について日本では,2000年までに総額1兆円の農業保護政策費を削減する。(3)は日本にはもともとない制度なので影響はない。政府は(1)に関して,1999年4月から米の輸入を関税化にふみきった。ただし2000年以降も,約70万tのミニマム・アクセス米のうけ入れが必要とされている。→ウルグアイ・ラウンド農業対策費
→関連項目食糧法

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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