ウンブリア[古代](読み)ウンブリア[こだい](英語表記)Umbria, ancient

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウンブリア[古代]」の意味・わかりやすい解説

ウンブリア[古代]
ウンブリア[こだい]
Umbria, ancient

ローマ市の北東,アドリア海にかけて中部イタリアにあった古代都市国家,地域。名称由来であるウンブリ人は,エトルリア人以前にこの地方に広がり,前 400年頃までにはインド=ヨーロッパ語系の方言ウンブリア語を話していた。やがて南からサビニ人,北からガリア人,西から非インド=ヨーロッパ語系のエトルリア人の圧迫を受け,厳密な意味でのウンブリアへ縮小した。文化的にはエトルリア人に類似したが,早くからローマ人と同盟し,帝国の第6レギオ (行政区) となった。 300年頃アペニン山脈以西はピケヌムと合して1州となり,残余はエトルリアと合してツスキア・ウンブリア州を形成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android