日本大百科全書(ニッポニカ) 「エクス・レ・バン」の意味・わかりやすい解説 エクス・レ・バンえくすればんAix-les-Bains フランス南東部、サボア県にある保養地。ブルジェ湖の東岸に近く、人口2万5732(1999)。温泉地で、硫黄(いおう)泉を求めてリウマチ患者がやってくる。紀元前125年ごろローマ人が浴場を設立した。近代に入り1779年、サルデーニャの王のために浴場が建設されて町は復活した。ローマ人集落の遺跡は、3、4世紀のカンパニヌス門と、現在は博物館になっている寺院に残っている。16世紀の城を市庁舎にしている。詩人ラマルチーヌが、エルビールとの恋愛を歌った『瞑想(めいそう)詩集』の着想をこの地の浴場で得た。[大嶽幸彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例