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エノキ(榎) エノキCeltis sinensis var. japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エノキ(榎)
エノキ
Celtis sinensis var. japonica

ニレ科の落葉高木。本州,四国,九州などの山野に自生するが,大木になり枝を大きく広げて日陰をつくるので,江戸時代には一里塚に植えられた。幹は灰色で直立し,高さ 20m,直径 1mにも達する。葉は互生し,左右不対称のゆがんだ卵形または楕円形で先がとがり,縁の上半部に浅い鋸歯がある。また葉質は厚く,3本の脈が目立っている。花は5月頃新枝につき,雌花雄花があるがあまり目立たない。核果は小球形で,秋にオレンジ色に熟し,甘くて食べられる。

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百科事典マイペディアの解説

エノキ(榎)【エノキ】

ニレ科の落葉高木。本州〜九州,東アジアの山野にはえ,とくに沿海地に多い。一里塚などにも植えられた。葉は左右不同の広卵〜楕円形で,先はとがり,ふつう上半部に鋸歯(きょし)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

エノキ【エノキ(榎) Celtis sinensis Pers.】

暖地に見られるニレ科の落葉大高木で,街道沿いなどに植えられ,縁切り縁結びなどの特殊ないわれのある木が多い(イラスト)。ヨノミエノミの名もある。高さ20mに達し,広く枝を張る。葉は互生し,少しゆがんだ卵形で,長さ5~10cm,基部から3本の主脈を出し,縁の上部に小鋸歯があって両面ともざらつく。4~5月,新枝の下部の葉腋(ようえき)から雄花の集散花序を出し,上部の葉腋に両性花を1~3個束生する。各花には4枚の紅褐色の萼片と4本のおしべがある。

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世界大百科事典内のエノキ(榎)の言及

【縁切】より

…親子,夫婦,主従など広く人間関係一般を縁といい,これを切ること,ことに男女の縁を切ることをいう。夫婦その他男女の縁をたち切るための縁切は,一般に神仏,樹木,石などに祈願することが多かった。有名な縁切稲荷,縁切地蔵,縁切薬師,縁切榎,縁切石などが各地にある。榎は縁の木と語呂が通じるためか絶縁(または結縁)の木として知られ,この木の皮をはいでひそかに相手に飲ませると効き目があるとされた。また祈願に際し男女背中合せの絵馬を供えることもあった。…

※「エノキ(榎)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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