エピゴーネン(その他表記)〈ドイツ〉Epigonen

デジタル大辞泉 「エピゴーネン」の意味・読み・例文・類語

エピゴーネン(〈ドイツ〉Epigonen)

思想文学芸術などの、追随者。独創性のない模倣者亜流
[補説]語源ギリシャ語のepigonosで、後に生まれた者の意。
[類語]亜流二流三流B級Bクラス三等二番煎じ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「エピゴーネン」の意味・読み・例文・類語

エピゴーネン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Epigonen ) 学問、思想、芸術などで、先輩のまねをするばかりで独創性のない人。亜流。模倣者。追随者。
    1. [初出の実例]「志賀直哉氏〈略〉はこのリアリズムに東洋的伝統の上に立った詩的精神を流し込んでゐる。同氏のエピゴオネンの及ばないのはこの一点にあると言っても差し支へない」(出典:文芸的な、余りに文芸的な(1927)〈芥川龍之介〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エピゴーネン」の意味・わかりやすい解説

エピゴーネン
Epigone

亜流。模倣者。優れた文学者芸術家が出現した後で,その模倣をする群小の亜流作家を風刺的にいう言葉。もっとも,むしろエピゴーネンによって始祖の思想が広められるということもある。もともとはギリシア語で「後に生まれたもの」の意。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android