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エボナイト エボナイトebonite

翻訳|ebonite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エボナイト
ebonite

天然ゴムなどの原料ゴムに多量の硫黄 (20%以上) を加え,長時間熱して (→加硫 ) ,合成樹脂状にした硬質のゴム製品。強度,加工性,化学的安定性,絶縁性が良好で,軟質ゴムに比べ老化しにくい。軟化点は 60~100℃。電気機器,各種工業装置のライニング材などに利用される。

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百科事典マイペディアの解説

エボナイト

ゴムに硫黄を結合(加硫)させて得られる黒色光沢のある樹脂状物質。硬質ゴムとも。比重1.1〜1.5。60〜70℃で軟化するが流動性は示さない。耐化学薬品性,電気絶縁性,機械加工性が良好で,電気絶縁物,耐食ライニング,パイプ,様々な容器に多用されたが,各種プラスチックに代わられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

エボナイト【ebonite】

天然ゴム,スチレンブタジエンゴム(SBR)などに多量の硫黄を加えて加硫した硬質ゴム。黒檀(こくたん)ebonyに似て黒く光沢があることからエボナイトとよばれる。1851年のロンドン万国博覧会にN.グッドイヤー(加硫現象を発見したC.グッドイヤーの弟)によって初めて製品として出品された。普通のゴム製品の加硫にはゴム100重量部に対して0.5~5重量部の硫黄が使用されるが,エボナイトの場合には25~70重量部という多量の硫黄を加え長時間かけて加硫する。

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大辞林 第三版の解説

エボナイト【ebonite】

生ゴムに硫黄を30パーセント以上加えて加熱して得る黒色の固体。ゴムに比べて硬く、ややもろい。熱を加えると加工しやすくなる。電気絶縁材、万年筆の軸などに利用。硬質ゴム。硬化ゴム。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エボナイト
えぼないと
ebonite

天然ゴムの生ゴム100に対して硫黄(いおう)30~40を加え、長時間加熱して得られる樹脂状物質。硬質ゴムともいう。外観がエボニーebony(黒檀(こくたん))に類似しているところから、エボナイトと命名された。加硫時に加える配合剤によって美しい光沢と色(褐色~黒色)を示し、伸びが3%程度のプラスチックに近い固体である。80℃程度で柔らかくなるが流動性はなく、耐酸性、耐アルカリ性、電気絶縁性、機械加工性が優れている。19世紀後半から電気絶縁体やライニング材などに使われていた。その大部分は20世紀後半に類似の性能をもつ各種プラスチック・ゴムに置き換わった。万年筆の軸、ボウリングのボール、楽器などの用途が残っている。[福田和吉]

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