エルバ島(読み)エルバとう(英語表記)Isola d'Elba

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルバ島
エルバとう
Isola d'Elba

イタリア西岸とコルシカ島の間にある島。トスカナ州リボルノ県に属し,本土のピオンビノの南西約 10kmに位置する。東部は黒雲母片麻岩および石灰岩から成る。西部の最高点はカパンネ山地の 1018m。温暖な地中海性気候はオリーブ,ブドウ栽培に適している。漁業はカタクチイワシ,マグロが漁獲される。エトルリア時代から採掘されていた鉄鉱石は本土に最も近いポブロニアのエトラスカンで製錬。主要な都市は北海岸にあるポルトフェライオ。避暑地として知られるビラサンマルティノには博物館と美術館がある。製鉄業の衰退とともに観光事業が重要になっている。かつてナポリ王国に属し,1801~15年フランス領。ナポレオン流刑の島として有名。彼の住居パラツィーナディムリーニはポルトフェライオ近くの海岸にある。島はナポレオンのワーテルローでの敗北後,1815年フランスからトスカナ領に返還された。面積 223km2。人口2万 8907 (1984推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルバ島
えるばとう
Elba

イタリア中部、トスカナ州の沖合い約12キロメートル、ティレニア海上に浮かぶ島。トスカノ諸島の主島。面積は、223.5平方キロメートルで、シチリア島、サルデーニャ島に次いで同国第3位。中心都市のポルトフェッライオ(人口1万0232、2001国勢調査速報値)は、本土のピオンビーノとフェリーで結ばれている。山がちの地形で、最高峰は標高1019メートルのカパンネ山。島の東部にはイタリア最大の鉄鉱石の鉱層が存在し、一部はポルトフェッライオで加工され、残りはピオンビーノやバニョーリ(ナポリ)の大製鉄所に送られてきた。しかし、長らく島の経済を支え続けた鉱山と製鉄業は、第二次世界大戦後とみに停滞し、かわりに観光業が著しく発展している。そのほか、アルコール度の強いぶどう酒の生産や漁業も重要である。[堺 憲一]

歴史

古代から鉄鉱石の産地として知られ、ラテン語でイルウァIlvaとよばれた。西ローマ帝国の滅亡後、ランゴバルド人、アラビア人、ピサ、メディチ家、スペイン、ナポリのブルボン家などの支配を経て、1802年フランス領となる。1814年5月この地に流されたナポレオンに統治がゆだねられた。彼はこの地において約600人の手兵を準備したのち、1815年2月フランス本国に向けて出発し、百日天下を実現した。その後、ウィーン会議の決定に基づいてトスカナ大公国に属したが、1861年にはイタリア王国領となった。[堺 憲一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

エルバ‐とう ‥タウ【エルバ島】

(エルバはElba) 地中海イタリア半島とコルシカ島の間にある島。一八六〇年イタリアに帰属。鉄鉱石を産し、ブドウ栽培と漁業が主。ナポレオンの流刑地として有名。

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