デジタル大辞泉 「立」の意味・読み・例文・類語
りつ【立】[漢字項目]
[学習漢字]1年
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1 足場を定めてたつ。まっすぐにたてる。「
2 根拠や基礎をしっかりと定める。なりたつ。「立案・立脚・立証・立身・立法/確立・国立・私立・自立・
3 ある地位に就かせる。「立太子/廃立・擁立」
4 新しい季節が始まる。「立夏・立秋・立春・立冬」
5 3乗すること。「立方」
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1 根拠や基礎をしっかりと定める。「
2 立方。「
[名のり]たか・たかし・たち・たつる・たて・のぼる・はる
[難読]
中央気象台では、明治一五年(一八八二)にメートル法を採用したが、その後メートル法が尺貫法とともに法定の度量衡となったために「リットル」を「立」と表記するように定め、「センチリットル」「デシリットル」なども「竰」「竕」という国字を作って表わすことになった。しかし、昭和二一年(一九四六)に当用漢字が制定されてからは、片仮名やcl、lなどの記号による表記が一般的となる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
日本音楽用語。清元(きよもと)節、常磐津(ときわず)節などの浄瑠璃(じょうるり)や長唄(ながうた)の場合、その首席奏者を「立」(とくに長唄では「立唄(たてうた)」)、「立三味線(たてじゃみせん)」「立小鼓(こつづみ)」などと称する。これから転じて、演奏者の階級をさすこともある。次席者は「脇(わき)」または「二枚目」、その次の者は「ながれ」または「三枚目」とよばれる。
山田流箏曲(そうきょく)でも、箏二面以上、三味線一挺(ちょう)の編成で合奏するが、箏の第一奏者を「タテ」、第二奏者を「ワキ」という。歌は全員で弾き歌いをするが、「歌い分け」の部分では、歌本に「シテ」とある箇所をタテが、「ワケ」の箇所をワキ以下が、それぞれ分担して弾きながら独唱する。
[柴田典子]
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