(読み)タツ

デジタル大辞泉の解説

たつ【立】

和船で、船体上部構造に用いる柱状部材総称垣立(かきたつ)・車立(しゃたつ)・大立(おおたつ)など。立つ木。

りつ【立】[漢字項目]

[音]リツ(慣) リュウ(リフ)(呉)(漢) [訓]たつ たてる リットル
学習漢字]1年
〈リツ〉
足場を定めてたつ。まっすぐにたてる。「立錐(りっすい)立像立体起立屹立(きつりつ)侍立佇立(ちょりつ)直立倒立林立
根拠や基礎をしっかりと定める。なりたつ。「立案立脚立証立身立法確立国立私立自立而立(じりつ)樹立成立設立創立存立対立中立鼎立(ていりつ)独立両立連立
ある地位に就かせる。「立太子廃立擁立
新しい季節が始まる。「立夏立秋立春立冬
3乗すること。「立方
〈リュウ〉
根拠や基礎をしっかりと定める。「建立(こんりゅう)安心立命(あんじんりゅうみょう)不立文字
立方。「立米(りゅうべい)開立
[名のり]たか・たかし・たち・たつる・たて・のぼる・はる
[難読]脚立(きゃたつ)献立(こんだて)衝立(ついたて)

リットル【立】

メートル法容積の単位。1リットルは1立方デシメートル。1964年までは、1気圧下で最大密度となるセ氏4度の純水1キログラムの体積とされ、1.000028立方デシメートルであった。記号l リッター

りゅう【立】[漢字項目]

りつ

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百科事典マイペディアの解説

立【たて】

日本音楽用語。主役の意味。2人以上で演奏する場合に,その主席奏者を,声楽,伴奏,助奏それぞれについて〈立〉という。立唄立三味線,立鼓などとも。主として歌舞伎音楽の用語で,長唄常磐津節清元節などで使っている。

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大辞林 第三版の解説

リットル【立】

体積の単位。1000立方センチメートルの呼称。1964年以前には、水1キログラムが一気圧のもとで最大密度を示すときの体積(1.000028立方デシメートル)を一リットルと呼んだ。リッター。記号 l 〔「立」とも書く〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


たて

日本音楽用語。清元(きよもと)節、常磐津(ときわず)節などの浄瑠璃(じょうるり)や長唄(ながうた)の場合、その首席奏者を「立」(とくに長唄では「立唄(たてうた)」)、「立三味線(たてじゃみせん)」「立小鼓(こつづみ)」などと称する。これから転じて、演奏者の階級をさすこともある。次席者は「脇(わき)」または「二枚目」、その次の者は「ながれ」または「三枚目」とよばれる。
 山田流箏曲(そうきょく)でも、箏二面以上、三味線一挺(ちょう)の編成で合奏するが、箏の第一奏者を「タテ」、第二奏者を「ワキ」という。歌は全員で弾き歌いをするが、「歌い分け」の部分では、歌本に「シテ」とある箇所をタテが、「ワケ」の箇所をワキ以下が、それぞれ分担して弾きながら独唱する。[柴田典子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

たし【立】

動詞「たつ(立)」の連用形「立ち」にあたる上代東国方言。
※万葉(8C後)二〇・四四二三「足柄の御坂に多志(タシ)て袖振らば家(いは)なる妹はさやに見もかも」

だたし【立】

〘接尾〙 (形容詞型活用) (接尾語「だつ(立)」をシク活形容詞的に活用させたもの) 名詞に付いてそのような様子を見せる意を表わす。
※源氏(1001‐14頃)匂宮「右のすけも声加へ給へや、いたう客人(まらうど)だたしや」

たた・す【立】

〘他サ五(四)〙 立つようにさせる。
※浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)三「言訳しても返らぬこと、いにはがなうて得立たずは、立たしてくれんと立ちかかるを」

たち【立】

[1] 〘名〙 (動詞「たつ(立)」の連用形の名詞化)
① 出発すること。旅立つこと。
※万葉(8C後)二〇・四三三七「水鳥の多知(タチ)の急きに父母に物言(ものは)ず来(け)にて今ぞ悔しき」
※歌舞伎・繰返開花婦見月(三人片輪)(1874)三幕「明日出帆するところ、急にお上の御用が出来、立ちが二三日延びたゆゑ」
② 時が経過すること。「月日のたちが早く感じられる」
③ 燃えつきること。「たちの早いろうそく」
④ 「たちまえ(立前)②」の略。
※歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)四幕「『さあ今日の立前(タチ)だ』ト金を一分出して」
和船の水押(みよし)・小直(こなおし)・艫𦨞(おもてかわら)のように、傾斜した構成材の傾斜量をいう、船大工などの用語。
※早船之木割(1657)「かわら艫の次のたちの事」
⑥ 囲碁で、上方(中央)に向かって立つような感じでのびる手。
※相撲講話(1919)〈日本青年教育会〉駒ケ嶽の凋落と太刀山の独舞台「伊勢ノ浜は、立(タチ)の綺麗な江戸っ児魂で名高い力士である」
[2] 〘接頭〙 (動詞の上に付く) 下の動詞の意味を強めたり、やや改まった感じを表わしたりする。「たちさかゆ」「たちさわぐ」「たちまさる」「たちまじる」など。

だち【立】

[1] 〘語素〙 (動詞「たつ(立)」の連用形から)
① 名詞に付いて出生地やおいたちを示す。
※古今著聞集(1254)一二「此辺の海賊は、定めて熊野だちの奴原にてこそあるらめ」
※源平盛衰記(14C前)三四「陸奥国三の戸立(タチ)の馬」
② 車などにつける牛馬の数や船の艪の数、また、絵像などの人数に付いて、それだけの数でなりたっていることを示す。「八挺立ちの船」「四頭立ちの車」など。だて。
③ 名詞に付いて、そのつくりのさまを表わす。「顔立ち」「面立ち」「目鼻立ち」など。
※潮風(1920‐21)〈里見弴〉八「美人だちの顔ではないが、いかにも心の美しさうな〈略〉少女だった」
[2] 〘名〙 (「たち」とも) 縁日・祭礼などで働くすりをいう、盗人仲間の隠語。
※江戸繁昌記(1832‐36)五「初め人の後に立って之を伺ひ、遂に繞って前に出づる、手を其の間に下す。之を立(〈注〉ダチ)と謂ふ」

たった【立】

〘名〙 立つことをいう、幼児語。たっち。

たっち【立】

〘名〙 立つことをいう、幼児語。たった。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の家「まだやっと障子につかまってたっちする位しか出来なかったあの赤ちゃん」

たて【立】

[1] (動詞「たてる(立)」の連用形の名詞化)
① 酒宴。遊興。
※浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)長町「ムムそれに又其風呂敷は何じゃぞい。是か。こりゃ立に行く大尽衣装じゃ」
② (転じて遊楽費の意から) 他人におごってやること。おごり。
※歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)三「其替りにはわたしが立(タテ)でござります。此煑売屋で一つ上(あが)って下さりませ」
③ 筋。筋道。おもむき。また、特色。呼びもの。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初上「ナアニそりゃア軍書の講釈だ。あっちのは立(タテ)が違はア」
④ 建前。掟(おきて)。規則。表向きのきまり。
洒落本・婦美車紫(1774)高輪茶屋の段「せんかうがたち切るとずいとかへるが深川のたて」
⑤ 唄・三味線・囃子(はやし)の首位にいる者。「立者」「立唄」「立三味線」「立鼓」などの略称として用いられる。
※洒落本・公大無多言(1781)「河東がくゐにおれにきてくれろ、おめへがきてくれねヱけりゃアたてがねヱよふだといってよこした」
※洒落本・風俗問答(1776)「春狂言の新しきも曾我をたてにし」
[2] 〘接頭〙
① 人、役目などを表わす名詞の上について、その仲間での席次が第一位であることを表わす。「立女形(おやま)」「立行司」「立三味線」など。
② 浄瑠璃で、全部を通して上演する意を表わす。「立狂言」
③ 動詞の上に付いてその意味を強める。「たてくだす」「たてつづく」など。
[3] 〘接尾〙
① 勝負事などの回数を数えるのに用いる。
※太平記(14C後)三三「又博奕(ばくえき)をして遊びけるに、一立(ひとタ)てに五貫十貫立てければ」
② 歌舞伎で幕数を数えるのに用いる。
③ 立て続けの負けを数えるのに用いる。連敗。
※話の味覚(1962)〈一龍斎貞鳳〉いかでその敵を討たんでは「1‐0、3‐2と巨人は、二タテを食ったものの」
④ 動詞の連用形に付いて、その動作が終わって間もないことを表わす。
※玉塵抄(1563)六「きぬわをりたては白ぞ」

たてり【立】

〘名〙 (「たていり(立入)」の変化したものか)
※俳諧・懐子(1660)九「蚊柱のたてりを見るやさがり蛛〈重方〉」
※浮世草子・立身大福帳(1703)四「此ごろの好色本共にも、雲売と書てはた商とよませ、化人(あだびと)と書て立りともよませたり」
③ 立っている姿。姿勢。
※洒落本・遊客年々考(1757)「其身は立者気(たてものぎ)になって、わる身のたてりも能(よい)と誉め」

たて・る【立】

〘自ラ四〙 立つ。
※虎明本狂言・花子(室町末‐近世初)「某もたてらうやうがあってこそ、ああしないたるなりかなやれ」
仮名草子・清水物語(1638)下「まづ君臣のみちなくては此世に一日もたてりがたし」

たと【立】

動詞「たつ(立)」の連体形「たつ」の上代東国方言。
※万葉(8C後)一四・三四七六「うべ児なは我(わぬ)に恋ふなも多刀(タト)(つく)のぬがなへ行けば恋(こふ)しかるなも」

りっ‐・す【立】

〘他サ変〙 ⇒りっする(立)

りっ‐・する【立】

〘他サ変〙 りっ・す 〘他サ変〙 成立させる。立てる。定める。〔文明本節用集(室町中)〕

リットル【立】

〘名〙 (litre)⸨リトル⸩ メートル法で、容積・体積の単位。一リットルは一気圧のもとで摂氏四度の水一キログラムが占める体積で、一〇〇〇・〇二八立方センチメートルに相当するが、普通、一〇〇〇立方センチメートルを一リットルと定めている。記号 l リッター。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言「仏の『リットル』 『デシメートル』立方の量 は、我三十五立方寸六にて、即ち五合五勺なり」
[語誌]中央気象台では、明治一五年(一八八二)にメートル法を採用したが、その後メートル法が尺貫法とともに法定の度量衡となったために「リットル」を「立」と表記するように定め、「センチリットル」「デシリットル」なども「竰」「竕」という国字を作って表わすことになった。しかし、昭和二一年(一九四六)に当用漢字が制定されてからは、片仮名やcl、lなどの記号による表記が一般的となる。

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