フランスで最初の女性週刊誌。アシェット社から1945年11月21日号が創刊号として発刊された。初代編集長のエレーヌ・ゴルドン・ラザレフHélène Gordon-Lazareff(1909―88)の下で、女性モードや手芸、家事などの雑誌として広く知られ、また、若い女性のための総合雑誌としても高い評価を受け、固有の「エル・スタイル」をつくりだした。版元であるアシェットの企業合併を受けて、1997年以降は巨大コングロマリット、ラギャルデール・グループLagardère Groupe傘下のアシェット・フィリパッキ・メディアが発行元となっている。また、1985年にアメリカ版、イギリス版を相次いで発刊して以来、1999年のトルコ版発刊までに37か国の国際版をもつに至っている。日本ではマガジンハウスの『アンアン』が提携誌として発行されたのち、1982年(昭和57)日本版『エル・ジャポン』も創刊された。89年(平成1)2月に一時廃刊となったが、同年7月タイム・アシェット・ジャパン社(99年11月よりアシェット婦人画報社)から創刊された。本国版の発行部数約22万部(1998)。
[矢野浩三郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ここに(イ)の考えの代表的な例が見られる。そしてこれがラテン名クビトゥムcubitum(ひじの意)を経て近代ヨーロッパの〈度〉の一系統に引きつがれ(イギリスのキュービットcubit,約46cm),また,その2倍に相当する単位(イギリスのエルell,ドイツのエルレElleなど),そのまた2倍に相当する単位(これは,左右に広げた両手の先の間隔に相当するものとも解され,その例は,中国・日本の尋,イギリスのファゾムfathom,ドイツのクラフテルKlafter,フランスのブラッスbrasseなどに見られる)をもたらした。ただし長年月の間には取違えも生じた模様で,イタリアのブラッチオbraccio,オランダのエルelなどは,本来の腕の長さとも,その2倍または4倍とも解されて,混乱をひきおこした。…
※「エル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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