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オオコウモリ

百科事典マイペディアの解説

オオコウモリ

翼手目オオコウモリ科の哺乳(ほにゅう)類の総称。旧大陸の熱帯,亜熱帯に分布し,ほぼ1年中果物が実るところにすむ。黒褐色。翼を広げると30〜80cmに達する。日中は森林中の樹枝にぶらさがって眠り,薄暮から夜にかけ飛翔し,果物,花蜜,葉などを食べる。
→関連項目コウモリ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オオコウモリ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオコウモリ
おおこうもり / 大蝙蝠
flying fox. fruit bat

哺乳(ほにゅう)綱翼手目大翼手亜目に属する動物の総称。この亜目Megachiropteraにはオオコウモリ科Pteropodidaeだけが含まれる。同科の仲間は旧世界の熱帯および亜熱帯地域、すなわちサモア諸島以西、アフリカの西端以東、鹿児島県口永良部(くちのえらぶ)島とパキスタンのパンジャーブを結ぶ範囲以南、オーストラリアとマダガスカル島およびアフリカ南部を結ぶ範囲以北の地域に分布する。森林、洞窟(どうくつ)、廃墟(はいきょ)をねぐらとする。大きさはさまざまで、小形のものは前腕長3.7センチメートル、翼開長24センチメートル、体重20グラム、大形のものは前腕長23センチメートル、翼開長1.8メートル、体重1.2キログラムに達する。小翼手類にみられる耳珠、迎珠、鼻葉などがなく、目が大きく、超音波を発しない。耳介は卵形で筒状である。前肢の第2指にもつめを有し、外尾はないか痕跡(こんせき)的なことが多いが、ポリネシア産のセヨクシタナガコウモリNotopteris macdonaldiのように腿間(たいかん)膜から突出した長い尾のあるものもある。腿間膜も多くは退化し、大腿部と臀部(でんぶ)の内側を縁どる程度にすぎない。翼は比較的短く幅広い。頭骨では後眼窩(がんか)突起が著しく発達し、臼歯(きゅうし)、前臼歯の歯冠部は滑らかな臼(うす)状で、果実食に適応する。
 日中は大きな樹葉の茂みや洞窟に普通群れをなして休息し、日没前後にねぐらを飛び出す。ときに日中も飛翔(ひしょう)するが、採食は普通夜間行う。視覚や嗅覚(きゅうかく)が小翼手類より優れ、熟した果実や花のある場所を求めて、しばしばかなりの長距離を飛翔する。冬眠はしないが、季節的な渡りをする種もある。食物は軟らかい果実、花の蜜(みつ)、花粉、花弁などで、おもに果実を食べる大形のものは片足で枝からぶら下がり、他の足で食物を口に運ぶ。しかし、花粉や花の蜜を食べる小形のものは、花に止まり、あるいは飛びながら空中に静止し、先端がブラシ状になった長い舌で食物をとる。大形種では妊娠期間は約4か月、閉眼で有毛の1子を産む。子は生後10日ごろ目を開く。母親は6週間ほど子を胸に抱き続ける。バナナなどの果実の栽培場ではこれら大形種の大群による食害があるが、一方それらの肉は美味で、東南アジアではしばしば食用にされる。また、果実食のものは、飼育が容易で、性質がおとなしく、ペットになる。
 約200種があり、大形で果実を主食とするオオコウモリ亜科、舌が長く、口外に突き出すことができ、花粉を主食とするシタナガオオコウモリ亜科、鼻孔が円筒状に突き出て、尾が比較的よく発達している果実食のテングオオコウモリ亜科、中形で尾をまったく欠き、後肢が短いオナシオオコウモリ亜科の4群がある。わが国にはオオコウモリ亜科のオガサワラオオコウモリ、オキナワオオコウモリ、クビワオオコウモリの3種がすむ。[吉行瑞子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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