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オオバコ Plantago asiatica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オオバコ
Plantago asiatica

オオバコ科の多年草で,代表的な雑草である。日本をはじめアジア各地の高地から平野まで,路傍その他いたるところに生える。葉は多数根生し,長い葉柄があり,卵形または楕円形,数本のやや平行の脈がある。春から秋にかけて,葉間から高さ 10~20cmの花茎を伸ばし,白色の小花を多数穂状につける。萼は4個,花冠は小さな漏斗状で先は4裂し,4本のおしべは花冠より長く突出して目立つ。 蒴果は楕円体状で,熟すると上半分がふたのようにとれ,少数の黒褐色種子が散る。同属のものには,帰化植物で葉がずっと狭い披針形のヘラオオバコ P. lanceolata,海岸に生え全体がオオバコよりずっと大型のトウオオバコ P. japonica,本州中部以北の高山に生える小型のハクサンオオバコ P. hakusanensisなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

オオバコ

オオバコ科の多年草。日本全土,東アジアの平地から高山にはえる雑草。根出葉は多数つき,卵形で長い柄がある。夏,高さ10〜30cmの花茎が出て,多数の白い花を密に穂状につける。

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世界大百科事典 第2版の解説

オオバコ【Plantago asiatica L.】

東アジアに広く分布するオオバコ科の多年草。葉が大きいことから,〈大葉子〉と名付けられたという。ロゼット葉をもち裸地を好むが,芽の位置が低く葉や茎には強い繊維があるので,踏まれてもよく耐え,グラウンドのまわりや路上に生える(このような植物を〈踏み跡植物〉という)。このため中国では車前(しやぜん)とよばれる。種子の腹面中央には小さなへそがあり,ぬれると粘るため種子は靴などに付着して運ばれる。 春と秋に長い花茎をあげ,緑色の小さな花を多数つけるが,子どもはこの花茎をからませてその強さを競う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオバコ
おおばこ / 大葉子
[学]Plantago asiatica L.

オオバコ科の多年草。葉は卵形で先は鈍くとがり、基部は円形で急に狭くなって柄に移行する。質が厚く、平行に走る脈がある。花茎は高さ10~50センチメートル。4~9月、長い花穂に白色または淡紫色の小さな花が下方から上方へと順次開く。花冠は4裂し、4本の雄しべは花筒より長く、雌しべが先に熟す。萼(がく)は長楕円(ちょうだえん)形。果実は中央で横に裂ける。種子は黒褐色で1果内に4~8個、湿ると種子の表面は粘液状になり、人や動物などに付着して伝播(でんぱ)する。人によって踏み固められた所に生えるので路上植物といわれ、高山帯にまで達しているが、人に踏まれないと自然に消滅してしまう。日本全土、東アジアに分布する。オオバコ属は世界に260種分布し、そのうち日本に5種が自生し、7種が帰化している。[高橋秀男]

薬用

代表的な人里(ひとざと)植物で、日本では史前帰化植物と考えられている。中国では、道路上に生えるので車前草(しゃぜんそう)の名がある。腫(は)れ物の吸い出し、切り傷の治療に効のある民間薬として、世界各地で使われている。旧ソ連では、オオバコから多糖類プランタグルチッドを含む潰瘍(かいよう)治療薬を開発した。また種子の車前子は、すでに唐代の『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に利尿剤としてあがる。水を含むとゼラチン状の物質を出し、プランタサン、プランタゴサイド、プランテノル酸、アウクビンなどのオオバコ特有の成分を含むため、去痰(きょたん)、鎮痛、下痢(げり)止め、止血剤として、咳(せき)、下痢、膀胱(ぼうこう)結石、月経過多、眼病などの治療に用いる。中国では本種のほかにムジナオオバコP. depressa Willd.も用い、ヨーロッパではヘラオオバコ、プランタゴ・プシリウムP. psyllium L.をおもに用いる。ボルネオ島では野菜として、またヨーロッパの一部ではサラダに使うなど、利用面が広い。[長沢元夫・湯浅浩史]

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世界大百科事典内のオオバコの言及

【カエル(蛙)】より

…〈蛙聟入〉ではカエルは神の子の仮の姿であったし,〈蛙報恩〉では娘を蛇から守るためにカエルが援助している。なお,カエルは殺してもオオバコの葉をかぶせておくと蘇生すると信じられたので,オオバコを〈カエルバ〉〈ガイロッパ〉などと称した。ガマ(蝦蟇)【佐々木 清光】 なお,子どもの疳(かん)の薬としてアカガエルを焼いて食わせるようなことはあったが,一般にはほとんど食用にされなかった。…

※「オオバコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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