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オサムシ オサムシ Carabinae; carabid beetle

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オサムシ
オサムシ
Carabinae; carabid beetle

鞘翅目オサムシ科オサムシ亜科の昆虫の総称。後翅の退化した種が多く,したがって同種内の地域変異が著しいことと,美しい色彩や彫刻をもつ種が多いことで有名で,収集家が多い。 (1) オサムシ族と (2) セダカオサムシ族に属する種が一般にオサムシと呼ばれるが,厳密な意味では (1) をさらに (a) オサムシ亜族と (b) カタビロオサムシ亜族に分けたうちの (a) をさす。

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百科事典マイペディアの解説

オサムシ

オサムシ科の中のオサムシ属とその近縁の数属に属する甲虫の総称。小はセダカオサムシの10mmから大はマイマイカブリの60mmに達する。主としてユーラシア大陸の温帯と寒帯に産し多くの種類があり,日本にも40種ほどがいる。

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世界大百科事典 第2版の解説

オサムシ【ground beetle】

甲虫目オサムシ科Carabidaeに属する昆虫の総称。成虫,幼虫とも夜行性。体長1.5~4cmくらいのものが多い。発達した大あごと長い脚をもち,すばやく走り昆虫類,ミミズカタツムリなどの小動物を捕食する。オサムシ類セダカオサムシ類はユーラシア大陸の熱帯を除く地方と北アメリカに分布しており,後翅が退化したものが多い。おもに地表で生活するが,大きな移動力がなく生息地が局限されるものが少なくない。オサムシ類は世界から700~800種が,日本からはマイマイカブリアオオサムシイラスト),オオルリオサムシ(イラスト)など約35種が知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オサムシ
おさむし / 歩行虫

昆虫綱甲虫目オサムシ科の昆虫のうち、広義のオサムシ属Carabusに含まれる中・大形種の総称。世界に数百種を産するが、主として旧北区に分布し、ごく一部の種が北アメリカにすむ。体は普通長めで、上ばねは卵形ないし長卵形、ときに紡錘形。前胸は上ばねよりも幅が狭く、頭は前方に突き出し、前胸よりさらに細い。後翅(こうし)は一部の種を除いて退化し、小片状になっているので飛べない。このため移動が制限され、地理的な隔離が生じ、地域的な分化や変異が、体形、体表構造、色調などにみられ、種内にも多くの亜種や型が区別されている。
 一般に地表で生活して夜間に活動し、肉食で、カタツムリ、ミミズ、他の昆虫、とくに鱗翅類(りんしるい)の幼虫などを捕食する。体が長く、頭胸部がとくに細く伸びたマイマイカブリのような種類は、カタツムリの殻内に頭を突っ込んで食べるのに適応したものと思われる。卵は土中に産み付けられ、幼虫も成虫と同じく肉食で、昼間は石や落ち葉などの下に隠れて夜間活動する。孵化(ふか)した幼虫は土中で蛹化(ようか)する。成虫は土中、ときには枯れ木内で集まって越冬するので、冬季に道沿いの崖(がけ)を掘って採集する方法がある。また、夏は糖蜜(とうみつ)や腐肉トラップで採集することができる。
 この類は金属色の美しい種が多いので、世界各地に収集愛好家がいる。日本にいるオサムシは20種余であるが、それらには100に及ぶ亜種名や型名が与えられており、アイヌキンオサムシ、オオルリオサムシ、ツシマカブリモドキなどの美麗種や、日本列島にだけみられるマイマイカブリ、クロナガオサムシなどが含まれる。
 オサムシ科Carabidaeには、オサムシ類に近いカタビロオサムシ、セダカオサムシの2類のほかに、マルクビゴミムシ、ミヤマメダカゴミムシ、ハンミョウモドキ、カワラゴミムシ、ツノヒゲゴミムシの5類(亜科)を含み、科をさらに広い意味で用いるときには、ヒゲブトオサムシ、ヒョウタンゴミムシ、セスジムシ、ゴミムシ、ときにはハンミョウの各科をも包含する。[中根猛彦]

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世界大百科事典内のオサムシの言及

【ゴミムシ】より

…幼虫はおもに土中で生活し腐植物や根,昆虫などを食する。 ゴミムシ科Harpalidaeは各種がground beetleと呼ばれるように地上で生活する種類が多い。またほとんどの種が肉食性であり,夜行性でもある。…

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