翻訳|organizer
組織者の意味で,略してオルグともいう。労働組合の上部機関から派遣され,特定の地域や経営に責任をもち,未組織労働者に働きかけて組合加入や組合結成を促進し,また,弱体な組合下部組織に貼りついて,その活動を援助する(このような活動をオルグ活動という)役割を果たす。19世紀末のイギリスで,職業別組合の限界を突破するために産業別組合や一般組合が成立したが,これらの組合はそれまで未組織だった不熟練労働者をおもな組織対象としたため,彼らを組織して組合拡大をはかるためにオルガナイザーという新しい役割が必要とされるようになった。今日では,労働組合だけでなく,さまざまな大衆組織にもオルガナイザーが存在することがある。
執筆者:遠藤 公嗣
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…オーガナイザーともいう。動物発生学の用語。両生類の卵は受精すると分裂を重ねやがて中腔の胞胚となる。さらに発生が進むと胞胚の植物極側の1ヵ所で,表層の組織が内側に陥入をはじめ口唇状の原口blastoporeができる。原口の上唇部は陥入すると脊索や中胚葉を形成するほか,隣接する外胚葉を神経板neural plateに誘導する。神経板は神経管neural tubeを経て脳,感覚器官,脊髄などを形成する。一方,原口上唇部を除去すると胚は正常に発生しないし,また,それを移植された他の初期囊胚には第2次の神経管が付加的に形成される。…
…一方,鳥類および哺乳類においては,胞胚に相当する胚盤葉(鳥類)または内部細胞塊(哺乳類)の細胞がまず内外2層に分かれ,続いてその外層(予定外胚葉と予定中胚葉)に原条primitive streakとよばれる細長い肥厚部が出現し,そこから多数の細胞が両層の間隙(かんげき)(胞胚腔に相当する)にこぼれ落ちることによって,三つの胚葉が分化する(図3‐d)。 この原条の前方域および原腸蓋は形成体organizerとよばれ,まもなくその部位では活発な形態形成運動がくり広げられる。この細胞群は胚の中では最も早く組織分化を起こし,中でもその中心をなす予定脊索部は胚体の正中線上に位置し,みずからは急速に前後に伸長して棒状の支持器官に発達しながら,上方に接する外胚葉には神経管の,また左右に接する中胚葉には体節の形成を誘導する(図4)。…
※「オルガナイザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新