オルガナイザー(英語表記)organizer

翻訳|organizer

デジタル大辞泉 「オルガナイザー」の意味・読み・例文・類語

オルガナイザー(organizer)

《「オーガナイザー」とも》
オルグをする人。組織者
主催者
形成体けいせいたい

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精選版 日本国語大辞典 「オルガナイザー」の意味・読み・例文・類語

オルガナイザー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] organizer )
  2. 組織者の意。→オルグ
    1. [初出の実例]「このオルガナイザーは色んな迫害や忍び難い侮辱を甘受して」(出典:女工哀史(1924)〈細井和喜蔵〉一八)
  3. ある企画、催し物などを組織し、主催する人。

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改訂新版 世界大百科事典 「オルガナイザー」の意味・わかりやすい解説

オルガナイザー
organizer

組織者の意味で,略してオルグともいう。労働組合の上部機関から派遣され,特定の地域や経営に責任をもち,未組織労働者に働きかけて組合加入や組合結成を促進し,また,弱体な組合下部組織に貼りついて,その活動を援助する(このような活動をオルグ活動という)役割を果たす。19世紀末のイギリスで,職業別組合限界を突破するために産業別組合一般組合が成立したが,これらの組合はそれまで未組織だった不熟練労働者をおもな組織対象としたため,彼らを組織して組合拡大をはかるためにオルガナイザーという新しい役割が必要とされるようになった。今日では,労働組合だけでなく,さまざまな大衆組織にもオルガナイザーが存在することがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルガナイザー」の意味・わかりやすい解説

オルガナイザー
organizer

形成体または編成原ともいう。動物の胚発生において,隣接する胚域に働きかけ,特定の構造を誘導する働きをもつ胚域をいう。 H.シュペーマンおよび H.マンゴルトは,イモリ初期嚢胚の原口背唇部を他の異なった胚域に移植すると,それ自身脊索や体節に分化すると同時に接する宿主組織から神経系を分化し,両者が合して二次胚を形成することから,原口背唇部をオルガナイザーと命名。これに接する組織に分化の方向を決定する働きを誘導と呼んだ。脊椎動物器官の分化は,原口背唇部に始る一連の誘導連鎖による。初めに誘導された神経板の一部から生じる眼胞は,表皮をレンズに,レンズはさらに角膜を誘導する。原因となる誘導物質の追究も数多くなされてきたが,単一の原因物質は得られていない。

オルガナイザー
organizer

組織活動の指導や未組織層の動員,資金調達などのために外部 (多くは上部機関) から派遣される工作者。労働組合の発生とともにできた言葉であるが,その後革命組織にも用いられ,現在では広範な種類の社会運動に関して使われている。大衆化,個人の原子化の進行するなかで既存の組織が勢力を拡充しようとするとき,上部組織と下部組織を含めて組織相互が連絡調整をはかろうとするとき,オルガナイザーの果す役割は大きい。

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百科事典マイペディア 「オルガナイザー」の意味・わかりやすい解説

オルガナイザー(生物)【オルガナイザー】

形成体

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世界大百科事典(旧版)内のオルガナイザーの言及

【形成体】より

…オーガナイザーともいう。動物発生学の用語。両生類の卵は受精すると分裂を重ねやがて中腔の胞胚となる。さらに発生が進むと胞胚の植物極側の1ヵ所で,表層の組織が内側に陥入をはじめ口唇状の原口blastoporeができる。原口の上唇部は陥入すると脊索や中胚葉を形成するほか,隣接する外胚葉を神経板neural plateに誘導する。神経板は神経管neural tubeを経て脳,感覚器官,脊髄などを形成する。一方,原口上唇部を除去すると胚は正常に発生しないし,また,それを移植された他の初期囊胚には第2次の神経管が付加的に形成される。…

【発生】より

…一方,鳥類および哺乳類においては,胞胚に相当する胚盤葉(鳥類)または内部細胞塊(哺乳類)の細胞がまず内外2層に分かれ,続いてその外層(予定外胚葉と予定中胚葉)に原条primitive streakとよばれる細長い肥厚部が出現し,そこから多数の細胞が両層の間隙(かんげき)(胞胚腔に相当する)にこぼれ落ちることによって,三つの胚葉が分化する(図3‐d)。 この原条の前方域および原腸蓋は形成体organizerとよばれ,まもなくその部位では活発な形態形成運動がくり広げられる。この細胞群は胚の中では最も早く組織分化を起こし,中でもその中心をなす予定脊索部は胚体の正中線上に位置し,みずからは急速に前後に伸長して棒状の支持器官に発達しながら,上方に接する外胚葉には神経管の,また左右に接する中胚葉には体節の形成を誘導する(図4)。…

※「オルガナイザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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